2014年3月18日

読んだ本:伝える極意

集英社の関連企業で働く親友が、通訳の人が書いた新しい新書が出たのでと送ってくれた本を旅の移動時間に読み終えました。


伝える極意 (集英社新書)伝える極意 (集英社新書)
長井 鞠子

集英社 2014-02-14
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長井さんは創業間もないサイマルの通訳者となり、その後サミットや著名人の通訳を務めてこられた方だそう。


本の内容は通訳になるにはどうしたら良いか、という内容よりは、タイトルの通り、「いかに伝えたい事を伝えるか」という事が書かれています。


長井さんによると、日本人はやはりなかなか伝えたい事をうまく伝える事ができない人が多く、これは有名政治家でもそうらしい。そのため通訳をする際に悩む事が多いそう。通訳しながら「結局何を言いたいの?」と思う事が多々あるそうです。


政治家の中で1番英語が上手だったのが宮沢喜一元首相だったそうです。海外留学や専門の教育を受けたわけではないそうですが、教養の裏付けを感じさせられる英語力だったそう。


また、プレゼンテーション能力で印象深かったのは中曽根元首相だったそうです。「自分の話を聞いて欲しい」というアピール力が強かったとありました。


その他、名前が挙がっていたのが細野豪志氏や小沢一郎氏。細野氏は原発事故の際の対応力が素晴らしかったそうです。論旨のはっきりした発言をし、言いたい事を明確に表現されていた所が印象に残ったそう。また、小沢氏は誤解されやすい印象ですが、論点をまずはっきりさせた上で人に理解してもらえるよう論理的に話を進めていくタイプなので通訳しやすいしし甲斐があると仰っていました。


全体的に「語学力」というよりまさに「伝える力」について書かれています。


旅行に一緒に行った友人は企業や学校でマナーやコミュニケーションを教える講師をしていて、たまたまこの本に書かれている事と同じような話をしていました。


コミュニケーションの授業をしていると、何が言いたいのか全然わからない人が多いらしいです。話しているうちに質問された事の論旨とは全く異なるトピックになっている人も多々いるらしく、「で結局何が言いたいの?」となるのだそう。


彼女曰く、最初はコミュニケーションの技術が足りないだけかと思っていたが、最近、そもそも「何を言いたいか」がはっきりわかっていないのではないか、コミュニケーション以前の問題ではないかという事に気付いたそう。


私も話が横っ飛びする方なので、「何を言いたいか」を全く考えないで言葉を口に出していると思います。だから自分で「~なんだけどね、でも・・・」という風に話ながら自分で話を整理しようとしていると思います。(逆に友達はスパッスパッと切れ味抜群のナイフのよう笑)


友達と話す分にはそれでもいいでしょうけど、やはりプレゼンや会議等での発言でこれではいけないという事は私にもわかります。伝えたい事があるのにうまく伝えられないというのはビジネスなんかの時には致命的です。


まあ最終的にはいかに論理的に伝えたい事をまとめあげて伝えられるかではないでしょうか。


この本同様、友人の話はとても勉強になりました。


私ももう少し自分の伝えたい事をうまく伝えるスキルを身につけたいと思います。伝えたい事をうまく伝えるにはどうしたらいいのかという事に悩むようなシチュエーションが身近にあったので・・・。特に嫌な事をはっきりと嫌と伝えられる、感情的にならず冷静に話し合えるようになるのって意外と日本人には難しい気がします。昔のように同じ民族同士、あうんの呼吸で気持ちが伝わる環境であれば良かったのかもしれませんが、今や国際社会。否が応でも考え方の違う人々と交流していかなければならず、あうんの呼吸だけでは理解してもらえない世の中になってきています。あうんの呼吸という素晴らしい文化が通用しなくなってきたのは寂しい事ですが、やはり人間も環境に合わせて進歩していき、また新しい文化を築いていくしかないのかな~としみじみ思いました。



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