3月以降、忙しいながらもちょこちょこと本を読んでいます。忙しくて仕事ばかりしているときこそ、なんとか本を読む時間を見つけることが大切だなと思いました。
今日のこの本は、だいぶ前に買って少し読んでほったらかしにしつつもずっと気になっていた本です。
今回からおすすめ度(★5個で超おすすめ)も入れてみようと思いますが、この本のおすすめ度はというと……。
おすすめ度
★★★★★
です!特に、外国語学習をやっている人や、子育て中の方々におすすめの1冊です!
素読とは、古典を繰り返し音読すること。内容の理解は考えない。言葉の響きやリズムによって感性を耕し、学びの基礎となる行為を平明に解説する。(AmazonHPより)
個人的には、もっと早くちゃんと読んでおけば良かったと思う内容でした!
内容の理解は後回しにして、古典を繰り返して音読することを素読というそうです。
子供のころに意味も分からず「いんいちがいち、ににんがし・・・」と唱えながら九九を覚えていったように、漢語を読み下さず音読していくことで言葉の響きやリズムが体に染みつき、それによって感性が磨かれていく。
特に子供たちは意味は分からずとも言葉を自分のものにしていき、生活のさまざまな局面で積極的にそれらを使っていくそうです。
それによって感受性が育ち、またそれが学びを深めるための知力の土台を作ってくれるというお話がメインでしたが、そこから派生して安達さんが多言語学習の体験談も語られていました。
全体的にとても興味深い内容だったので、ぐんぐん読み進めることができました。特に安達さんの多言語学習の体験談は、もっと早くこの本を読んでいれば……と思うような内容でした。
外国語学習において声に出すことの重要性は分かっていたものの、大人になるにつれて声に出すことが面倒でせっせと書くほうばっかりをやっていましたが、やっぱりバランスよく勉強することが大事だなと改めて思いましたし、音読を先にやるか、文法を先にやるかというのも、自分に合った方法をもっと模索すればよかったなとちょっと後悔しました。
そして外国語学習に限らず、普通の本の音読でもいいので、とにかく声に出して読むことが大事だそうです。
私も実は歌の練習も兼ねてときどき音読をやったりしているのですが、もっと真剣にやろうと思いました。
何より、声に出すのは心身の健康にもいいですしね。
いつもギターのレッスンでボイストレーニングをやるのですが、レッスン前は疲れていたりどよーんとしていた気持ちが、帰るころにはとってもスッキリ、体の重さもかなり軽くなっています。
だから歌は健康のためにも一生やっていきたいなと思っていますが、合わせて音読も続けていきたいです。
ずっと手元に置いておいてときどき思い出したときに読み返したいなと思える本にときどき出合いますが、この本もそんな1冊となりました。