2023年12月28日

【読了】鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

久々のブログです。


クリスマス前までやや大きめの仕事を2つ同時進行でやっていましたが、両方とも無事納品できそれで仕事納めとなりました。


あとは毎年恒例の仲間内での女子会や忘年会で楽しく過ごし、昨日帰省して掃除や子守りをしつつのんびり過ごしています。


しばらく急ぎの仕事もないので、本もたくさん読めそうです😊


鳥類学者、それは神に選ばれし存在である。スマートな頭脳に加え、過酷なフィールドにいつでも出張できる体力が必要なのだから。かわいいメグロからの採血。噴火する孤島への上陸。ある日は吸血カラスの存在に驚き、ある夜は蛾の襲来に震え……。美女たちよ、わたしに近づくな。やけどするぜ。生き物を愛する人にも、そうでもない人にも、絶対に楽しめる、汗と笑いの自然科学エッセイ。(新潮社HPより)

ギャグ満載で、ククッと笑いながら楽しく読めました。


日没後にヘッドランプをつけて調査を開始したとたんに、ヘッドランプに集まる小バエが口に入ってきて呼吸もままならずもがき苦しむ様子、生態系保全という綺麗事の裏にある、大型哺乳動物を殺す泥臭い現実…


私は自然が好きですが、この本を読んだら安易に「自然が好き」とは言えないなぁとしみじみ思いました。


ほぉ!と思ったのは、殻からカルシウムを摂取するために微小のカタツムリを食べる鳥の糞から、約15%のカタツムリが生きたまま排出されたという話。中には、糞から出現した直後に子供を産んで増殖した個体すらいたとか。それはつまり、カタツムリが鳥の糞に乗って移動分散できるということ。


生涯の移動距離が極端に短いであろうカタツムリが、植物の種子のように鳥の糞に乗ってどこまでも移動できるなんて、想像すらしていませんでした。


ほかにも知らなかった話がたくさんありました。自分の知らない世界が知れるのでこういう本は本当に読むのが楽しいです。


帰省中に読み切れないほど本を持って帰ってきてしまったのですが、読める分だけどんどん読んでいって、来年もたくさんの本が読めたらいいなと思います。



2023年12月21日

【読了】幸せに人生を終えた人から学んだこと

もう1冊読みました。



看護師が出会った愛されて亡くなった人々のエピソードから探る
「人生最後のささやかな願い」の叶え方がつまった一冊(自由国民社HPより)

とても読みやすく、そして著者の方の優しさが伝わってくる文章でした。


母や祖父母のことを思い出しながら、ちょっと涙…。


親の最期はもちろんのこと、自分の最期についても少しずつ考えていかないといけない年齢になってきたなぁと、いろいろ考えさせられる本でした。


【読了】書く仕事がしたい

最近、毎朝仕事前に30分~1時間ほど本を読む時間をつくっています。

朝早い時間から仕事をしないと締め切りに間に合わないような日以外は、大体11時ぐらいから仕事をし始めます。

朝、ご飯を食べながらその日1日のスケジュールをざっと書き出し、その後部屋の掃除や洗濯をしたりして、10時ぐらいから本を読み始めるのですが、規則正しい生活に少しずつ戻しているおかげで自律神経の調子もすっかり良くなりました。


さて、今日の読了本。こちらも「ライターさん」のことが知りたくて手に取った本です。


「物書きとして、稼ぎ、生きていく」ための教科書。書く仕事とはどんな仕事で、どんな生活を送ることになるのか? 書く仕事がしたければ、どのような準備をして、どんなふうにデビューするのか? “必要最低限"の文章力とスキルとは? どれくらい働けば、どれくらい稼げるのか? 「書くこと以上に大切な、書く仕事のリアル」について、すべてを1冊に。(cccメディアハウスHPより)


とても勉強になる本でした。ライターを目指している人だけでなくて、特にフリーランスで仕事をしている人のためになるような、仕事のしかたなどのいろいろなヒントがあったのでおすすめです。

じっくり感想を書きたいけれど、大きめの仕事が2つ同時進行していて、明日1つ締め切りなので、ひとまず読了記録のみ。

2023年12月13日

今日も2件なんとか終わりました

今日は1つ、書籍の仕事を納品しに行ってきました。そのときに、先日やった自己啓発本の担当の方から、詳細に見ていただいて編集さんが感謝されてました、とのお言葉をいただきました。

全然自信がないのでついつい、本当かなぁ・・・と疑ってしまうのですが💦、でも何にしろやった仕事でそういうフィードバックをいただけるのは本当にありがたいです。

今日やった仕事も、ちゃんと誤字脱字が拾えているか、指摘が的確に入っているか、などなど、いろいろ自信がなく気になります。今回は全体の半分のみで、明後日残り半分を受け取る予定なので次も、少なくとも誤字脱字だけは漏れなく見れるよう作業したいです。


あ、そういえば、先日の翻訳のトライアル、音沙汰なしだなぁ・・・。駄目だったかな😂


翻訳もあんまり自信がないけれど、校正は本当に難しい。。。いろいろと・・・。そして、、、あまり稼げない(爆)😂。なかなか大変ですな(笑)。


2023年12月11日

ただのつぶやき

ここ数日ゆるゆる仕事をしていて今年はもうこのペースかな~~と思っていたのですが、またなんだか慌ただしくなってきました。木・金と出勤になってしまった・・・。


先日ボサノバイベントに行った帰りに通った外苑の銀杏並木。ライトアップされて幻想的な雰囲気でした。




ドイツから友達が帰国したので、週末は再会の宴でした。今回は簡単に。再来週は毎年恒例の年末女子会です。

薄味のおでんが美味しかった(京風だそう)!実家では妹も叔母も(母も)皆どちらかというと濃いめの味付けなのでおでんはあまり好きではないのですが、薄味は美味しい。自分で作るときは薄味にしよう。

エイヒレも大好き。




赤坂ごだいごというお店です。お手頃価格でお料理もおいしかったです。また行きたい。

・・・という、なんでもないブログでした。

2023年12月9日

【読了】ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論

続いてもう1冊。こちらは本当ざっと読んだ本です。


書くのが苦しい4人と一緒に「書けない」悩みを哲学しよう!

この本では4人の方の座談会と、それぞれの「執筆」に対する思いやこだわり、書くときにどんな苦しみを抱えているかが語られていました。


普段仕事で、雑誌記事を書くライターさん、寄稿するライターさん、自己啓発や実用書を書く著者の方々の文章に接しています。


校正をするとき、文字の誤字・脱字・衍字(えんじ*語句の中にまちがって入った不必要な文字)をチェックするのは基本中の基本ですが、文章や表現をこうしたらいいのでは?という提案をしたりもします。


読んでいるとどこかこの文章がおかしいと感じる・・・なんてことも多々あって安易に代替表現を提案しそうになるのですが、やっぱり元の文章をできるだけ尊重したいという気持ちもある。


なのでライターさんが日ごろ大変な思いをして書いておられるということを忘れないためにこの本を手に取りましたが、書く仕事って大変だなぁとつくづく思いました。


ちなみに私は書くのは好きだけど、記録するのが好きなだけで発信とか無理だ…😅このブログもただひたすらとりとめもなく自分の日々を記録しているようなものだし。


でも、ライティングも音楽と同じで、自分を表現する方法の1つなんだなということを改めて認識しました。


読書メーター「ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論」感想


2023年12月8日

【読了】世界一流エンジニアの思考法

今日もいまいち集中力に欠ける1日です。ぽかぽか暖かいからでしょうか。あと、1週間ちょっと前に食べたモンブランでまた卵アレルギーが出ているっぽいです。


最近は目の腫れはほとんどなくなり、ちょっと赤みが出るくらい。でも目の周りから頬にかけて乾燥して突っ張った感じになります。あと、とにかくねむだるい。今日もそんな感じです。一昨日もふわふわロールなるものを食べたので、また来週もアレルギーでそう・・・。


さて、少し前に読み終えたもう1冊の本。

「怠惰であれ!」「早く失敗せよ」――米マイクロソフトの現役ソフトウェアエンジニアの著者が、超巨大クラウドの開発の最前線で学んだ思考法とは?“三流プログラマ”でもできた〈生産性爆上がり〉の技術!

・試行錯誤は「悪」。“基礎の理解”に時間をかける

・より少ない時間で価値を最大化する考え方とは?

・「準備」と「持ち帰り」をやめて、その場で解決する

・マルチタスクは生産性が最低なのでやらない

・“脳の負荷を減らす”コミュニケーションの極意

・コントリビュート文化で「感謝」の好循環を生む……etc.

仕事と人生を「自分の手でコントロールする」最高のスキルがここに! 

文藝春秋社HPより)


「マルチタスクは生産性が最低なのでやらない」という謳い文句に惹かれて読みました。


よくある自己啓発や仕事術の本のように行間が広くて中身がスカスカな本かと思いきや、行間は結構びっしり、中身も詰まっていて読み応えがありました。


エンジニアの仕事に特化した内容も多かったように思いますが、マイクロソフト社のエンジニアの仕事術やマインドなども紹介されていて、普通の読み物として面白かったです。


マルチタスクの部分はちょこっとしか書かれていませんでしたが(笑)、まぁ、生産性が悪いからやめたほうがいいということでした(コピーそのまま笑)。あとは脳に余裕をもたせるための整理術・記憶術や、同僚とのコミュニケーション術なども、普通のビジネス書に書かれているような簡単な説明よりも具体的で、ちょっと読むのが大変でしたがためになりました。


やっぱりアメリカ・欧米的な働き方だったり人生(生活)観がベースにあるので、個人的にはあまり好みではない部分もありました。そのまま取り入れるのではなく、仕事や生活をよりよくしていくアイデアとしていろいろ工夫すると良さそう。


第5章の「生産性を高めるチームビルディング」は今の私にはあまり関係ないので流し読み。こういうとき、本に最初からマーカーが入っていると要点だけ拾えて読みやすいと思いました。普段はあまり好みませんが。


第6章の「仕事と人生を高める生活習慣術」は、自律神経失調症の人にもおすすめの内容でした。簡単に言えば、規則正しい生活をしろ、ということだと思います。個人的には、この章が一番ためになりました。内容自体はそうすることが良いというのは分かっていたことばかりだけれど、改めて、この心がけは特に自律神経失調症の人には重要だなと思いました。自律神経失調症や自律神経の乱れに悩んでいる人は、ここに書かれていることを参考にすると格段に体調や精神状態が向上すると思います。


あと、著者の方もギターをやっているそうで、ギターの練習法を仕事に応用する点などもちょこちょこと書かれていて(基礎練のこととか)、わかるわかると共感しました。


読み終えたらすぐにメルカリで売りに出そうと思っていたのですが💦、意外と後で読み直そうと思ったところが多くて付箋をたくさん貼ってしまったのでキープしておこうと思います。



私の拙い感想文ではこの本の中身があまり伝わらなそうなので、読書メーターの感想を読むといいかもです!


2023年12月7日

【読了】硝子戸の中

明日の予定がキャンセルになったので、明日夕方締め切りの仕事を今日中に終わらせなくてもよくなり、今日も少しのんびり仕事をしています。


しかし、今日1日なんだか意識散漫で何をする気にもなれず、のんびりしすぎてしまいました。明日新たな仕事が来るので今夜少しがんばらねば。


韓国語が多少できるということで、校正の会社から韓国(語)関連の校正も結構依頼されますが、ここのところ連続で韓国語関連のお仕事が続いています。


翻訳以外でも、こんなところで韓国語が役に立つとは思ってもいませんでした。依頼されるときに、「あやぼうさんが韓国語がおできになると聞いたので・・・」と言われると「はぁ、まぁ・・・」とちょっと恥ずかしくなります。


韓国語、もう少し頑張りたいんだけどなぁ。ここ数年、なかなか語学まで手が回らなくて勉強もしていませんが、フランス語ももう少しできるようになりたいし、ポルトガル語ももう少し聞き取れるようになりたいし、今はかじりかけたロシア語をもう少しやりたいと思っています。


来年は語学をする余裕がもう少しできるといいな。


ちなみに英語校正(主に日英翻訳の校正)も時々ありますが、やはり普通の校正より単価がやや高いのでもっと多くなってほしいなと思います。


さて、今日ギターのレッスンの行き帰りで、ちょっと前から読んでいた夏目漱石の随筆集を読み終えました。


写真撮影、講演、原稿持込、吾輩ハ不機嫌デアル!? 晩年の日常が綴られた随筆39編。 
硝子戸の中から外を見渡しても、霜除けをした芭蕉だの、直立した電信柱だののほか、これといって数えたてるほどのものはほとんど視野に入ってこない――。宿痾の胃潰瘍に悩みつつ次々と名作を世に送りだしていた漱石が、終日書斎の硝子戸の中に坐し、頭の動くまま気分の変るまま、静かに人生と社会を語った随想集。著者の哲学と人格が深く織りこまれている。

こちらは亡くなる約2年前、病気がちになり人生について深く考えながら硝子戸の中で過ごす日々に書かれ、朝日新聞に連載されたごく短い随筆をまとめたものです。

前半は漱石のもとを訪れる人々や出会った人々とのエピソードなどが多く、後半は幼い頃の家族や友人、周りの人々との思い出が主に語られています。

たわいもない出来事や思い出話、昔を回想する話が主で、本当に日記のような感じなのですが、漱石の手にかかるとこんなにも含蓄の感じられる、とても味わい深い文章になるのか・・・と驚きです。

そしてなぜかわからないけれどほゎっと心が温かくなる随筆ばかりでした。

夏目漱石の表向きの性格を表すようなとても淡々とクールに綴られている文章ですが、内に秘めた繊細で傷付きやすい性格、そして心の優しさが端々に感じられます。


特に第33回の随筆は『草枕』の冒頭の名言に通じる内容で、生きづらさにもがく漱石の苦悶が感じられました。

以下JLogosのサイトより
【名言名句】
智に働けば角が立つ情に棹させば流される意地を通せば窮屈だとかくに、人の世は住みにくい
【解説】
『草枕』冒頭に出てくる名句。人づきあいの難しさを説いたもの。世間の人とつきあうときには、頭のいいところが見えすぎると嫌われる。あまりにも情が深いとそれに流されてしまう。また自分の意見を強く押し出すと、衝突することも多く世間を狭くする。人づきあいというのは、智と情と意地のバランスを上手にとらなければならず、なかなか困難なことだ、というのである。


 もし世の中に全知全能の神があるならば、私はその神の前に跪ずいて、私に毫髪(ごうはつ)の疑いを挟(さしはさ)む余地もないほど明らかな直覚を与えて、私をこの苦悶から解脱せしめん事を祈る。でなければ、この不明な私の前に出て来るすべての人を、玲瓏透徹(れいろうとうてつ=玉のように透き通って美しいこと)な正直ものに変化して、私とその人との魂がぴたりと合うような幸福を授けたまわん事を祈る。今の私は馬鹿で人に騙されるか、あるいは疑い深くて人を容(い)れる事ができないか、この両方だけしかないような気がする。不安で、不透明で、不愉快に充ちている。もしそれが生涯つづくとするならば、人間とはどんなに不幸なものだろう。(『硝子戸の中』三十三より)


この一節は特に人間関係に関して苦悶する様子が描かれた部分ですが、この本から感じ取れる漱石の観察眼は繊細な感性から生み出されるものであり、人間関係に限らず、人生全般における生きづらさは避けて通れないものだったんだろうなぁと思いました。

 

青空文庫で無料で読めますが、やはり文庫本で注釈つきは読みやすくて助かります。ほかの漱石の小説は祖父の文学全集で読んでいるのですが、分厚くて読みにくいのでなかなか進みません💦💦。文庫本を買おうか迷ってます。


2023年12月6日

今週はのんびり

週末は久々にのんびり過ごし、大掃除がてら窓掃除や床掃除もしました。


今週も締め切り続きではありますが、なんだか心に余裕があっていい感じです😊。


来週から出勤の予定だったので今週は少しのんびりめに過ごそうと思っていたのですが、別件で書籍の仕事を依頼されたので来週は行かなくてもよさそうな感じになりました(嬉)。


月曜日も同じ会社の別の方から、出勤作業できないかと聞かれましたがお断りしました。請けていたらたぶんまた大変だったと思うので、断ってよかった。


そうそう。プリンタも無事届いてセッティングも終わりました。前に使っていたものより軽くてコンパクト!でも印刷の綺麗さや速さはあまり変わらないし、前のよりもちょっと音がうるさい気がします。


前のプリンタは結局筋が出るのは直りませんでしたが、まだ普通に使えるので壊れるまでは使うことにしました。



仕事でガシガシ使う必要があるので、こちらのほうがインクが格段に安くて(純正ではないインクですが)助かるし、でも古いほうだけだとどうしても筋が目立つような画像を印刷しなければいけないときなどに困るので、使い分けしようと思います。


置き場には困りますが💦


私が買ったのはキヤノンの「PIXUS TS8530」モデルで2万ちょっとしましたが、年賀状や何かの文書を印刷する程度なら下位モデルの1万円代のものでも十分よさそうでした。


2023年12月5日

【令和5年・読書記録】11月に読んだ本(9冊)

11月はKindle unlimitedで加藤諦三さんの本を 一気読みしたので数はかせげましたが、読み慣れている本なので「読書」としては物足りない感じでした。と言いつつ、また数冊加藤諦三さんの本をunlimitedに追加してしまいました。


昔はいろいろと悩みを抱えていて加藤諦三さんの本をたくさん読んで救われましたが、今は自分に悩みがあって加藤諦三さんの本を読んでいるというより、社会学に興味があるからかもしれません。


社会学って私もどんな学問かWikipediaを読んでもイマイチ分からないのですが、社会調査の項に書いてあることが自分の興味があることなんだなと思いました。


現実の社会からデータを取る手法として、さまざまな方法が考えられている。主として社会調査が用いられるが、これは社会で起きている事象についての調査全般(アンケートやインタビューなど)を指す。社会調査から得られたデータから考察や自身の仮説の検証を行う


私は社会で起きている事柄を見て、いろいろ考察したり自分なりの仮説を立てるのが好きな気がします。人がなぜそう思うのか、そう行動するのか、またそれが社会で起きている事柄とどう関係するのかなどを考えるのが好きみたいです。


歴史が好きなのも、昔の人がどんな時代(社会)を生きてどんなものの考え方、生き方をしてきたのかを考えるのが好きです。


あっ、もうこんな時間。夕方締め切りの仕事があるので終わります(突然💦)。




2023年12月4日

【令和5年・鑑賞記録】 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 アンドリス・ネルソンス(指揮)・チョ・ソンジン(ピアノ)

11月のことですが、半年前から楽しみにしていたチョ・ソンジンのコンサートに行ってきました。



メンデルスゾーン
序曲「美しいメルジーネの物語」op.32

シューマン
ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
(ソリスト:チョ・ソンジン)

メンデルスゾーン
交響曲第3番 イ短調 op.56 「スコットランド」




前回のオケも素晴らしかったのですが、チョ・ソンジンの実力についていけていない感をやや感じました。もっとレベルの高いオケとの演奏を聴きたいと思っていたところに、当日もらったチラシの中にこの公演案内が入っていたので帰宅後即予約。


ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は歴史のある楽団で、数種の音楽誌のオーケストラランキングでも常時20位以内には入っているようです。


ちなみに、私が昔住んでいたボストンのボストンフィルはそれよりもっと上のほうにランクインされているようですが、当時、演奏(小澤征爾さんの指揮)を聴いたときはそんなにすごい!と衝撃を受けた記憶がありません。


考えてみれば、ヨーロッパのオーケストラを生で聴くことが今までそんなになかったように思いますが、音の重みが日本やアメリカ、先日聴いたイギリスのオーケストラは全然違うように感じました。


個人的にはホルンと弦楽器の音色の美しさが衝撃的でした。


ホルンは管楽器の中では難しい楽器なんです(個人的な感想かも知れませんが)。上手なオーケストラでもホルンとあとクラリネットがフィィィーっと変な音が聞こえることがよくありますが、今回の演奏ではただただ美しい音色でした。


バイオリンをはじめとする弦楽器のピアニッシモ(ピアニッシッシモかもしれない)が幻想的な響きで、今までサントリーホールの音の響き方があまり好きではなかったのですが、初めて良さを感じました。


それより何より!チョ・ソンジンのシューマン!素晴らしかったです!


ゲヴァントハウスとも指揮者のアンドリス・ネルソンスとも何度も共演しているようなので、前回よりも息も合っていたように思います。やっぱりピアノの音が透き通っていて素晴らしい。それでいて若い頃より成熟してきた感もあり、40代(今29歳)くらいになったときにどんな音を奏でるのか、今から楽しみです。


ちなみに、日本でだけなのかほかの国でもそうなのかわかりませんが、すごく演奏後もクール。鳴り止まない拍手に対しても、「Thank you!! Thank you!!」というよりは、片手で(あくまでイメージ)「Thank you」と言って去っていくような、そんな貴公子のような感じです。個人的には貴公子というより職人っぽいイメージですが。しかも技巧というより音色職人という感じがします。


何はともあれ、良い時間を過ごせて幸せでした。


そして、また当日もらったチラシを見て、来年のチョ・ソンジンの名古屋でのソロリサイタルを予約してしまいました😂。早く予約できたから安い席が空いていたので名古屋まで行ってきます。


そして、もっとレベルの高いオーケストラを聴きたいという欲求が抑えきれず(笑)、3月にウィーンフィルの公演があるようなのでそちらも予約してしまいました(お金がかかる・・・)。


先日天皇陛下がご鑑賞されたというニュースで知りましたが、ベルリンフィルも来日していたんですね。


ベルリンフィルはトップ1か2あたり、バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が次に続く感じのようです。


チョ・ソンジンのリサイタルやウィーンフィルの公演のほかにも狙っているコンサートがあるので、来年もいろいろと見に行きたいと思います。


ちなみに、今回パンフレットが千円だったのでちょっと買おうか迷いましたが、せっかくなので手に入れました。読んでいると、こういうの、誰が校正しているのかなぁって、そればかり気になりました😅(別に誤字脱字はなかったですが、中身がなかなか充実していたし調べも大変そうだなぁと思って)。