2023年2月27日

【令和5年・読書記録】2月に読んだ本(2冊)

今年は月に少なくとも2冊ずつ本を読みたいと思っています。本を読むのがそんなに早いほうではないので案外時間がかかります。


今月は仕事が忙しかったり疲れていたので、1日2日で読める本と最後の1章だけまだ読んでいなかった本の2冊。ちょっとズルした感もありますが……。






赤い本は民俗学研究者の井戸理恵子さんの本です。主に昔の暦の話やしきたりの話、節句のときに出されるお料理の意味などが分かりやすく説明されています。

実は井戸さんがお話しされているYoutube動画をほぼ全部見ているので、本に書かれていたことも既に動画を通して知っていたことばかりでしたが、やはり本は気軽に目を通せるからいいです。

安田登さんの本は、結構前にはまって読んでいたのに最後の1章分だけ読み残していたので先日さささっと読みました。

能で面(おもて)を付けているのが「シテ」(または「ツレ」)で、主にこの世のものではないもの(神様、亡霊、鬼など)や女性・老人を演じます。安田さんはワキ方で、「ワキ」は旅をしているお坊さんなどの現実にいる人物を演じる人で、能面は付けません。

能における異界の重要性やなぜワキだけが幽霊に出会えるのか、また安田さんがいわゆる花形のシテではなくなぜあえてワキになったのかなどを語った本で、能のことがよく分かるし、ワキ的世界を生きる人の代表として松尾芭蕉や夏目漱石を挙げて語っているのも興味深かったです。

井戸理恵子さんも能に造詣の深い方なので動画の中でいろいろとお話しされていますが、私はやっぱり歌舞伎より現実と現実でない世界の曖昧な境を表現した能が好きだなぁと思います。

ちなみに先日、確定申告の書類を作成しながら↓を見ました。昔最終回だけ見たのですが、動画サイトで配信されていたので最初から全部見ました。毎回涙涙でしたが、とても面白かったです。



安田さんの本を読もうと思ったのは、狂言と鼓を習っていた知り合いがお能の金春流の方にお願いして開いた「お能を知る会」に参加したことがきっかけでした。

そのときに、歌舞伎と違ってお能の世界は世襲制ではなく誰でも(今は女性でも)やることができるけれど本当に(金銭的に)大変だという話を聞いていたので、このドラマを見てそれを思い出しました。

↓はその会のときの写真です。面を付けているのは体験会に参加された男性の方ですが、私も衣装を着させていただきました。





ちなみに今はもう手一杯でできないけれど、私の中でいくつかある「生まれ変わったらなりたいもの、やりたいこと」の1つがお能です。お能が習いたかったけど、すでにボサノバギターと語学で手一杯だったので諦めました。

そんなこんなで、2月はちょっぴりズルしながらもなんとか2冊を読了しました。

3月もちょっと忙しいのですが、今読んでいる朝井まかてさんの小説の続きと、今月の能続きで世阿弥に関する本を読みたいなと思っています。そしてまだ夏目漱石の我が輩は猫であるも途中なので、3月中にこの3冊読了を目指したいと思います😁

(年末年始からの合計9冊)

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