なかなか読了記録のブログを書く余裕がないので、読んだものを忘れないように記録しておきます。
現代の「愛の不毛」はこの作品からはじまった――。漱石の男女観を見事に結実させた恋愛小説。自らを投影して人間の「内面」を捉えた、後期三部作の幕開け。誠実だが行動力のない内向的性格の須永と、純粋な感情を持ち恐れるところなく行動する彼の従妹の千代子。愛しながらも彼女を恐れている須永と、彼の煮えきらなさにいらだち、時には嘲笑しながらも心の底では惹かれている千代子との恋愛問題を主軸に、自意識をもてあます内向的な近代知識人の苦悩を描く。須永に自分自身を重ねた漱石の自己との血みどろの闘いはこれから始まる。用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。著者の言葉(本作の連載にあたって)歳の改まる元旦から愈(いよいよ)書始める緒口(いとぐち)を開くように事が極(きま)った時は、長い間抑えられたものが伸びる時の楽(たのしみ)よりは、脊中に脊負(しょわ)された義務を片附(かたづけ)る時機が来たという意味で先(まず)何よりも嬉しかった。けれども長い間抛(ほう)り出して置いたこの義務を、どうしたら例(いつも)よりも手際よく遣(やっ)て退けられるだろうかと考えると、又新らしい苦痛を感ぜずにはいられない。久し振だから成るべく面白いものを書かなければ済まないという気がいくらかある。……(本書「彼岸過迄に就て」)※「彼岸過迄」というタイトルは、「新聞連載を元旦から始めて、彼岸過ぎまで書く予定」だからとのこと。「門」に続く作品だが、その間に大病(明治43年)を経ている。(Amazon HPより)
アレクサンダー・テクニークの理論に基づき、目と体と脳の密接な関係を、豊富な図版を用いて解き明かした注目の書。脳を意識的に使うことで目の機能を変え、目と視覚をコントロールしている脳の各部分の感覚を統合させる、ユニークな理論を紹介。今回の増補改訂版では、読者の理解を助けるために図版やレイアウトも一新し、情報もアップデートされた。また、最新の発見についての新章も加筆されている。
【目次】
序 章 目と脳と体の関係に気づく
第1章 ある物語――もうメガネはいらない
第2章 視覚の機能
第3章 脳の視覚機能の基本的タイプ
第4章 アイボディの原理
第5章 アイボディ・メソッドと症例研究
第6章 目と体の関係
第7章 日常生活への応用
第8章 最初の一歩
第9章 今後の可能性
第10章 最新の発見 (Amazon HPより)
音楽を演奏するすべての人のために、「人のからだはどのようにできているか」「どうすれば自然にからだを使って音楽ができるか」について、全頁わたりユニークなイラストを使ってわかりやすく図解する。からだの自由と技術の獲得のための感受性を高める基本原理を説明した興味深い入門書。
【目次】
1 音楽訓練に確実な身体的基礎をあたえる
2 体の中芯部と、バランスの起こる場所の地図をつくる
3 腕構造のマッピング
4 呼吸
5 脚のマッピング
6 実際的応用 (Amazon HPより)
呼吸は、歌を歌う人だけではなく、音楽を演奏するすべての人にとって非常に重要な行為である。本書は、人間に本来備わっている精緻な呼吸のメカニズムを豊富な図解によって明快に解き明かしており、音楽をするすべての人が知っておくべき情報が満載されている。
【目次】
骨格上のバランス/鼻孔/口/舌/顎関節/顔の筋肉/唇/咽頭の筋肉/気管と食道/肺/ 後ろから見た肋骨/前から見た肋骨/肺――胴体との関係において/横隔膜――横隔膜の往復運動
腹と骨盤の内臓/前面の腹部の壁/背面の腹部の壁/骨盤の内側と外側/骨盤低/骨盤隔膜 2つの横隔膜の動きの調和/脊椎/脊椎の寄り戻りと伸び/頭と脊椎の関係/上へ、そして越えて向こうへ
首の表層の筋肉/首の深層の筋肉 (Amazon HPより)
身体のデザインに合わせた自然な呼吸法ー
アレクサンダー・テクニークで息を調律する
深呼吸でも腹式呼吸でもない「本来の呼吸」に立ち還るトレーニング筋緊張や感情とも相互に関係し合う、呼吸。本書は、呼吸の仕組みや声の出し方、呼吸器疾患、姿勢への理解を深めながら、人体の機能を適切に活用した自然な呼吸法を会得していきます。間違った呼吸は、呼吸器系に長期的な負荷をかけ、感情的にも物理的にも悪い影響を与えます。アレクサンダー・テクニークを基にしたエクササイズで、ストレスや不調を引き起こす「浅くて速い呼吸」を改善し、本来の呼吸を取り戻していきましょう。
【目次】
・呼吸の大切さ
・習慣と誤解
・呼吸の問題点
・自然な呼吸の原理を理解する
・声と呼吸
・姿勢と健康と幸福度の向上 他
銀行員として働く結城美知夫には、裏の顔があった。飽くことなく罪を重ね続け、複雑な関係にある、賀来神父のもとへ懺悔にゆく別の姿が! 秘密毒ガス兵器"MW"を軸に、現代の科学万能主義にメスを入れる問題作。 (Amazon HPより)
左脳さん、右脳さん。: あなたにも体感できる意識変容の5ステップ
ある日突然、あたまのなかの思考がパチンと消えて、完全なマインドフルネス状態に。思考が消えたらストレスゼロ、幸せ感があふれてくるんです。その上、不思議な体験が次々と起こります。そのまま数年、フツーに楽しく生活していたら、みんなに聞かれました。「いったい、どうやったの、やり方を教えてよ」思考なしで生きるオカンの愉快な内面世界と、5ステップにまとめた「やり方」の徹底解説。悟りやチャネルのメッセージ本はいっぱい読んだけど、もうそろそろ、自分で体感してみたい。そんなあなたに「オカン式意識変容」をどうぞ。やってみて。オカンにできたんよ、できるよ。 (Amazon HPより)
性的モラルがなく、意志薄弱なウヌボレ屋…そんな脳を支配するのは腸だった!常識の一歩行く、悩ましい腸と脳の話。 (Amazon HPより)
もう人間関係、世代間ギャップ、依存症で悩まない! 脳科学者が脳卒中に学んだこと。左脳の脳出血により、右脳の機能しかなくなったとき、脳科学者のジル・ボルト・テイラー博士は、それまでの認知機能、身体機能を失ったにもかかわらず、この上もない幸福感に包まれた。8年間のリハビリの末、すべての機能を取り戻した博士が、脳卒中の実体験と神経解剖学の科学的見地から得た新しい知見を惜しげもなく開示する。左脳は思考、右脳は感情というステレオタイプから脱却し、脳の仕組みを知れば、考え方・感じ方の嫌なクセは変えられる。脳は、ふたつの感情、ふたつの思考、合計「4つのキャラ」のシェアハウスだ。たとえば、心と頭が別々のことを言っているときは、脳の異なるキャラ同士が争っている。キャラたちが、ひとつのチームとして協力し合えば、心穏やかな人生が手に入る。脳は、今でも進化の途上にある。私たちは、何かことが起こったときに、感じ、考える回路を何度も使ううち、その回路だけが発達してしまい、ほかの回路を作動させることができなくなっている。けれど、それを知って、別の回路をはたらかせることができるようになれば、いつもの自分の考え方や感じ方のパターンとなっている嫌なクセを変えられるのだ。脳科学の分野の「4つのキャラ」と、ユング心理学の「4つの元型」は符合すると、著者は言う。本書は、脳科学と心理学を融合させ、自分自身の力で、自分の「脳」を動かし、なりたい自分になる方法を教えてくれる。 (Amazon HPより)
「毎日、考え事ばかりのあなたへ」思考と感覚のバランスを整えれば慢性的な生きづらさから脱却できる!思考(左脳)を手放し、感覚(右脳)を活性化させると究極の安らぎが現れる――左脳モードの思考が生み出す様々なストレスから解放される方法をわかりやすく解説します。 (Amazon HPより)
分析心理学の形成過程とその意義を解明しつつ描くユングの全生涯。「この仕事によって、筆者は自分の依って立つユング心理学を再検討し、自分の今後の方向づけを得られたようにも感じている」──50代の河合隼雄が自らの留学経験をもふまえて執筆した労作。 (Amazon HPより)
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は新聞記者(通信員)として世界各地を旅し、日本にたどり着いた。各地の文化・風物の冷静な観察者だった八雲が、永住の地に定め、数多くの紀行・随筆・評論で描いた日本と日本人とは、どのような国・人々だったのだろう。日本で民俗学が始まる以前に、民俗学的視線で日本人の暮らし・心を見ることができた八雲。その数々の著作を手がかりに、約130年前の日本の民俗を見つめ直すとともに、明治期に日本を訪れた外国人やその後の民俗学者たちと比較することで、八雲の観察眼、考察力、その思想を掘り下げる。八雲が日本人の特質だと感じたのは、日本人がつねに「目には見えないもの」と交流していることだった。そして日本文化のある部分が失われつつあること、それに日本人自身が気づいていないことを察知したのである――。 (Amazon HPより)
もう少しあったかもしれませんが、ひとまず以上。半分ぐらいはKindle Unlimitedかも。最近Kindle Unlimitedで読める本が増えて嬉しいです。












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