2026年6月28日

【読了】秋

芥川龍之介が好きという甥っ子から勧められたので読んでみました。


大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の短編小説。初出は「中央公論」[1920(大正9)年]。初刊は「夜来の花」[新潮社、1921(大正10)年]。従兄で作家志望の「俊吉」と結婚するはずだった才媛の「信子」は別の青年と結婚し、妹の「照子」と「俊吉」が結婚する。「信子」は自らの寂しさを秋と思う。芥川の作風の新境地として評価された現代小説。Amazon HPより

とても短い小説で登場人物も4人しか出てきません。

私は、妹思いの姉の性格をよく知っている照子が「先手」を打ったずるい妹のように感じました。姉の性格を分かっていて、姉にとある告白をしたのだと思いました。

とは言え、芥川龍之介が書きたかったのはそういう人間模様ではなく、あくまで信子の憂いなのだとも思います。

小説への情熱を分かち合う人が遠くに行ってしまった(自分がそうしたのだけど)淋しさ。すれ違うだけで気づいてもらえない、自分からも声をかけられない、何かが終わってしまった感。

散っていく木々の葉っぱのように、信子の情熱も散ってしまったことが感じられたラストの情景でした。


秋が過ぎ冬が来て、また春、夏が信子のもとにやってくるといいなと思ったとともに、そうかぁ、甥っ子はこういう感じが好きなんだと思った作品でもありました。


来年には東京の北区で「芥川龍之介記念館」も開館するようです。


先日の北海道&青森旅行の際、新青森駅に着いたときに津軽に太宰治記念館があることを知った甥っ子がここに行きたいというので、当初予定に入れていなかったのですが、せっかくなので行ってきました。(父も甥っ子も全部私任せで、行きたいところすら事前に調べない奴ら・・・)


私は太宰治はそんなに好きな作家でもないのでスルーしようと思っていたのですが、甥っ子は好きだそう。なにげにいろいろ読んでいました。


そういう話をしていたら、一番好きな作家は芥川龍之介だと言って、その中でもこの「秋」が一番好きだと言って勧めてくれました。


それはともかく、太宰治記念館である「斜陽館」は思った以上に良かったので甥っ子に感謝です。


土曜日だったこともありとても賑わっていましたが、やっぱり若い人が多かったです。





旅行で1週間仕事をお休みしましたが、休み明けから仕事がたんまり来ました。


しんどいけどとてもありがたいです。


翻訳から校正の仕事に転向したときはコロナ禍とも重なっていろいろと大変だったけれど、こうやって休み明けにある意味「待ってました」とばかりに仕事を回していただけるようになって、続けてきてよかったなと思います。


ほかにも読了した本があるし旅行記も書きたいなと思いますが、仕事がたくさんあったり来月末に歌の発表会もあったりしてしばらく忙しいので、またぼちぼち書いていきます。


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