しばらく仕事が詰まっていて忙しくてなかなか読了記録などが書けませんが、昨日セミヨン・ビシュコフ率いる チェコフィルとチョソンジンのリサイタルに行ってきたので鑑賞記録を投稿します。
昨日は東京ドーム近くの文京シビックホール、今日明日は六本木のサントリーホールでのリサイタルですが、私はシビックホールのほうへ行きました。
演目は、
スメタナ:連作交響詩『わが祖国』より「モルダウ」
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 (ピアノ:チョ・ソンジン)
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調
サントリーホールでもチョ・ソンジンの演奏が聴けましたが、サントリーホールだとチョ・ソンジンが演奏する日の最後の曲はショスタコーヴィチだったので、チャイコフスキーのほうが聴きたいなと思い、シビックホールのほうを選びました。
……が、シビックホール、初めて行ったのですが、建物内では感じなかったのですが、ホール内に入ったとたん乗り物酔いのように頭がグルグルして気持ち悪くなり、ちょっとしんどかったです。
なぜだろう。携帯電話の電波抑止?の何かがされているとアナウンスがあったのでそれかと思ったのですが、サントリーホールでも携帯の電波は入らないので同様のことがなされているのかもしれないけれどサントリーホールでは気持ち悪くなったことはないし。
とにかく、待ち時間がしんどかったです。公演が始まってもいつも以上に音が頭に響く感じでした。
最初のスメタナの「モルダウ」は、日本人だったら音楽の授業で習って誰でも知っているあの曲です。
モルダウとは川の名前ですが、「モルダウ」はドイツ語らしく、チェコ語では「ヴルタヴァ」だったので、プラハに行った時に最初はこその川がかの「モルダウ」だと気づきませんでした。
モルダウは街の中心を流れていてなかなかの大きい川だったのでとても印象的でした。プラハ、とても綺麗な街だったのでもう一度行きたい。
そして次がチョ・ソンジンとの協演のラヴェル。
最初の部分はちょっとピアノとオケのテンポがずれているように聴こえました。音響の問題かなと思ったのですが、Xで同じことを書いている人がいたので、たぶんテンポが合っていなかったんだろうと思います。
その後は持ち直し、ラヴェルらしい遊び心満載の展開でした。だいぶ近代色が強く、ところどころガーシュインを思わせるメロディーも。
演奏するの難しそうだなぁ……と思いつつも、楽しい曲でした。
それはともかく、チョ・ソンジンのピアノの音色よっ!!!
なんとも形容しがたい、美しくて透き通っていてまろやかで……。
音色もだけど、チョ・ソンジンの立ち居振る舞いの成熟度が年々増していくように感じます。いい意味で色気も出てきた感じがします。
アンコールはショパンのワルツ(ちょうどついこの間ショパンコンクールのファイナルがありましたが)でした。
やっぱりチョ・ソンジンはソロがいい。音色が……ふわふわと軽く弾いている感じなのに2階席までしっかり音が伝わってくる。もううっとりしっぱなしでした。
土曜日の仙台でのリサイタルが楽しみすぎます。
そして最後はチャイコフスキー。
交響曲はそんなに好きではないのですが、やっぱり圧巻。オケも素晴らしかったし、セミヨン・ビシュコフさんの指揮も素晴らしかった。
かなりの大作なので、終わったらちょっとよろっとされていましたが、アンコールで2曲演奏してくださり、大満足でした。
チャイコフスキーにしろラフマニノフにしろ、特に生で聴くとロシアの壮大さを感じる。
感動して涙が出るのをぐっとこらえて私は涙ぐむ程度でしたが、隣に座っていた女性は始終ハンカチで目頭を拭いていました。
いろいろ検索していたら、チョ・ソンジンは来年も来日の予定があるっぽいので今から楽しみです。
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