2025年10月29日

ショパンコンクールあれこれ

今月はショパンコンクールがありました。


あれこれというタイトルですが、ショパンコンクール見ていません💦


1つ前のブログでも書いたのですが、ショパンがどうも好きになれない(弾くのも聴くのも)。


今回のショパンコンクールについて、↓の車田さんの感想がとても勉強になりました。車田さんの動画は歌の動画もとても勉強になるのでよく見ています。




こちらの動画を視聴して、ショパンの曲にあまり「哲学」を感じないないから好きになれないのかなぁと思いました。個人的な感情を超越する何か?を感じられないのも好きになれない要因なのかも。


逆に言うと、個人に寄り添う曲が多いのかもしれません。


個人的には、車田さんの言われるシューベルトの「冬の旅」のような深淵さが感じられる曲が好きです。





ショパンで好きなのはこの曲です。短調から長調になる場面は、苦しみの中に射す一筋の希望の光のような感じがして、一番好きなところ。




今年のショパンコンクール優勝者のエリック・ルー。




ファツィオリのピアノの音色、いい。





2025年10月28日

【鑑賞記録】チョ・ソンジン ソロ・リサイタル in 仙台

土曜日に楽しみにしていたチョ・ソンジンのソロ・リサイタルを聴きに仙台に行ってきました。




帰省はいつも飛行機だし普段新幹線にのることがほとんどないので、たまに乗ると新鮮。


東海道新幹線は人の出入りが激しくて車内で人酔いするのであまり乗りたくないですが💦、東北新幹線はそこまでではなかったし、「はやぶさ」なら大宮を過ぎると次は仙台なので人の移動もそこまで激しくなく快適でした。


久々に電車で遠出をすると楽しいです。電車旅またしたい。


仙台もすごく久々でしたが、週末だからか駅はすごく人が多かった😰


会場の東京エレクトロンホールは駅から少し離れたところにあり、時間もあったので20分ほどかけてぶらぶら歩いて行きました。


チョ・ソンジンのピアノはこの日も美しく、うっとりしながら聴きましたが、今回はちょっと100%満足とはいかずでした。


まず私、あんまりショパンが好きではない……。しかも特にワルツは。


前半はリストの「巡礼の年」の第3年から「エステ荘の噴水」1曲でした。


これは去年のソロ・リサイタルで第2年を全7曲弾いて圧巻の演奏だったので、今回は1曲のみで個人的にはちょっと物足りなかった。


ベートーベンのソナタ「田園」は緩急があって音色も優しくて素晴らしかったし、次のバルトークも荒々しさの中にもチョ・ソンジン特有の優雅さみたいなものがあって新鮮でした。


そして後半。とにかく延々ショパンのワルツ。


チョ・ソンジンはショパンコンクール優勝者なだけあって、やっぱりショパンの音色は格別だと感じたしすごく入り込めたのですが、アンコールが2曲ともまたワルツだったのです。(本篇?で弾いたのと同じ曲)


本篇で弾いたのと同じ曲をアンコールで弾くってよくあることなのでしょうか……。私は初めてだったのですごくモヤモヤ。


そんなわけで、前回のソロ・リサイタルがとても良かったので、今回はリサイタルの曲目や構成はちょっと私好みではなく肩透かしな感じでした。


でもその分、ピアノの音色自体を楽しめば良かったなぁ。今回はちょっと集中できずじまいでした。


しかし、遠征は疲れた(笑)。推し活をしている同年代~それより上の皆さんの体力すごい。



2025年10月22日

【おすすめ】ラフカディオ・ハーン著 新編 日本の面影 

朝のNHKドラマの『ばけばけ』、人気みたいですね😊


『ばけばけ』についてのウェブ記事の仕事なんかも来てちょっと嬉しい。


ちょうど実家に帰っているときにスタートしたので、最初のほうを見ました。(今は家にテレビがないので見られませんが)


主題歌もいいですね~。松江の風景が素晴らしい✨埋め込みできないようなので、こちらからどうぞ。



「小泉八雲旧居」がある松江城周辺はお堀もあり、情緒のある所。私は松江出身ではありませんが、高校が松江だったのでいろいろ懐かしいです。


さて、ここでおすすめなのが、私のベスト本トップ3に入る、ラフカディオ・ハーンの「日本の面影」です。

【読了】日本の面影

【読了】新編 日本の面影 II


特に、前篇のほう(IIではないほう)の冒頭、ハーンが横浜港に着いたときのエピソードを書いた「東洋の第一日目」とその次の「盆踊り」の章の、日本の情景を描いた文章がとても美しくて心に残っています。


訳者の池田さんの翻訳も素晴らしいです。


せっかくなのでドラマに便乗しておすすめさせてもらいます。



【鑑賞記録】セミヨン・ビシュコフ指揮 チェコフィル&チョ・ソンジン

しばらく仕事が詰まっていて忙しくてなかなか読了記録などが書けませんが、昨日セミヨン・ビシュコフ率いる チェコフィルとチョソンジンのリサイタルに行ってきたので鑑賞記録を投稿します。


昨日は東京ドーム近くの文京シビックホール、今日明日は六本木のサントリーホールでのリサイタルですが、私はシビックホールのほうへ行きました。


演目は、

スメタナ:連作交響詩『わが祖国』より「モルダウ」

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 (ピアノ:チョ・ソンジン)

チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調


サントリーホールでもチョ・ソンジンの演奏が聴けましたが、サントリーホールだとチョ・ソンジンが演奏する日の最後の曲はショスタコーヴィチだったので、チャイコフスキーのほうが聴きたいなと思い、シビックホールのほうを選びました。


……が、シビックホール、初めて行ったのですが、建物内では感じなかったのですが、ホール内に入ったとたん乗り物酔いのように頭がグルグルして気持ち悪くなり、ちょっとしんどかったです。


なぜだろう。携帯電話の電波抑止?の何かがされているとアナウンスがあったのでそれかと思ったのですが、サントリーホールでも携帯の電波は入らないので同様のことがなされているのかもしれないけれどサントリーホールでは気持ち悪くなったことはないし。


とにかく、待ち時間がしんどかったです。公演が始まってもいつも以上に音が頭に響く感じでした。


最初のスメタナの「モルダウ」は、日本人だったら音楽の授業で習って誰でも知っているあの曲です。


モルダウとは川の名前ですが、「モルダウ」はドイツ語らしく、チェコ語では「ヴルタヴァ」だったので、プラハに行った時に最初はこその川がかの「モルダウ」だと気づきませんでした。


モルダウは街の中心を流れていてなかなかの大きい川だったのでとても印象的でした。プラハ、とても綺麗な街だったのでもう一度行きたい。


そして次がチョ・ソンジンとの協演のラヴェル。


最初の部分はちょっとピアノとオケのテンポがずれているように聴こえました。音響の問題かなと思ったのですが、Xで同じことを書いている人がいたので、たぶんテンポが合っていなかったんだろうと思います。


その後は持ち直し、ラヴェルらしい遊び心満載の展開でした。だいぶ近代色が強く、ところどころガーシュインを思わせるメロディーも。


演奏するの難しそうだなぁ……と思いつつも、楽しい曲でした。


それはともかく、チョ・ソンジンのピアノの音色よっ!!!


なんとも形容しがたい、美しくて透き通っていてまろやかで……。


音色もだけど、チョ・ソンジンの立ち居振る舞いの成熟度が年々増していくように感じます。いい意味で色気も出てきた感じがします。


アンコールはショパンのワルツ(ちょうどついこの間ショパンコンクールのファイナルがありましたが)でした。


やっぱりチョ・ソンジンはソロがいい。音色が……ふわふわと軽く弾いている感じなのに2階席までしっかり音が伝わってくる。もううっとりしっぱなしでした。


土曜日の仙台でのリサイタルが楽しみすぎます。


そして最後はチャイコフスキー。


交響曲はそんなに好きではないのですが、やっぱり圧巻。オケも素晴らしかったし、セミヨン・ビシュコフさんの指揮も素晴らしかった。


かなりの大作なので、終わったらちょっとよろっとされていましたが、アンコールで2曲演奏してくださり、大満足でした。


チャイコフスキーにしろラフマニノフにしろ、特に生で聴くとロシアの壮大さを感じる。


感動して涙が出るのをぐっとこらえて私は涙ぐむ程度でしたが、隣に座っていた女性は始終ハンカチで目頭を拭いていました。



いろいろ検索していたら、チョ・ソンジンは来年も来日の予定があるっぽいので今から楽しみです。




2025年10月12日

【読了】奇跡の脳

 読了記録が溜まってきました。


脳科学者である「わたし」の脳が壊れてしまった――。ハーバード大学で脳神経科学の専門家として活躍していた彼女は37歳のある日、脳卒中に襲われる。幸い一命は取りとめたが脳の機能は著しく損傷、言語中枢や運動感覚にも大きな影響が……。以後8年に及ぶリハビリを経て復活を遂げた彼女は科学者として脳に何を発見し、どんな新たな気づきに到ったのか。驚異と感動のメモワール。AmazonHPより


テイラー博士は、ある朝脳卒中によって左脳の機能を「失っていく」経験をします。障害がゆっくりだったため、文字通り進行形で「失っていく」のを感じたそうです。


少しずつ言葉を理解できなくなり、数字の意味も消えていく、電話番号を読んでも音の連なりにしか感じられなくなっていきました。


ですがそれと同時に右脳の世界が一気に開かれ、「自分と宇宙の境界が溶けていく」ような、圧倒的な一体感と平和を感じたそうです。


読んでいて印象的だったのは、博士がその右脳体験を「至福」として描いていることです。自分で脳卒中になったと認識しているわけですから怖いと感じるのではないかと思うのですが、彼女にとっては「神秘的な安らぎ」だったとか。


つまり、いわゆるマインドフルな状態です。これが右脳の感じ方のようです。


その後、回復の過程で博士は少しずつ左脳の機能を取り戻しながら、右脳とのバランスを意識的に学んでいきます。


当たり前のように使っている脳の右脳と左脳の働きの違いが、どれほど人の「あり方」を形づくっているんだろうと思いました。


そして、特に印象的だったのは、「私はどちらの回路で生きるかを選べる」という言葉です。


起きた事象に判断を加え、時に不安や恐怖に私たちを苛む左脳的思考に巻き込まれるか、マインドフルで穏やかさを与えてくれる右脳的感覚に身をゆだねるか、その選択権が自分にあると気づいた瞬間に、日常の中の「心の使い方」が変わるような感覚になったそうです。


テイラー博士が入院中にお世話になった看護師や医師の方たちとの体験を読むと、現代人は本当に意識していないと、つい左脳優位な生き方をしているんだろうなとつくづく思いました。


右脳と左脳をバランス良く使うことが、人生を幸福に生きていく秘訣なんでしょうね。


ですが現代人はどうしても左脳優位で生きているだろうから、もっと右脳を活性化していくことが必要だろうと思いました。




2025年10月2日

読書中の本が興味深すぎる

昨日言っていた、チョ・ソンジンの仙台公演のチケット、買ってしまいました!


仙台周辺でしばし旅をするか、とんぼ返りするか迷っていますが、たぶん日帰りかな……。


さてさて、季節の変わり目で自律神経のバランスが乱れがちなのと、仕事が少し落ち着いて気が緩んだのか、せっかくのんびりできるのに微妙に体調不良です。


ここ数日、仕事はあるものの緩やかだったのでちょっとダラダラと生活していたのですが、また少し仕事が詰まってきて、ちょっと焦りも出てきました。


今日も朝から仕事をしようと早めに起きたのですが、本を読み出したら面白くて、なかなか仕事に手を付けられません。


しかもマウスが壊れて、ノートPCのタッチパネル?で操作中です。


Amazonで新しいのを注文して今晩届くみたいですが、やはりマウスがないのは困る……。そんなに高いものではないので、予備ももう1個買おうかなと迷い中。(と思ったら、単に交換した電池も使えないものなだけだった)


いろいろムムム……となっているとは言え、明日から10日ほど帰省するので、気持ち的にはちょっとリラックスしています。


やっぱり在宅であっても都会生活はどことなく疲れますね……。


いつものように1ヵ月ぐらい滞在したいところですが、ギターも来月発表会があってレッスンをオンラインにしたくないし、合気道の稽古も楽しくてあまり何度も休みたくなくて、今回は10日ほど。



話は変わり、今朝から読み始めた↓の本が、まだ序盤ですが、とても興味深いです。




3000円超えする本だったのですが、買って中身をパラパラ読んでみたら近視を治す本だったようで「あらま」と思ったものの、読み始めてみると脳と視覚の関係性に関する説明がとても興味深く、さらには自律神経にも深く関係していることが分かり、前のめりで読んでいます。


あまり興味をそそられなかったら本はメルカリや古本屋に出してしまうので、最初に読む時には気になったところに付箋で印をつけるくらいなのですが、こんかいはもうがっつりフリクションでハイライトを入れています。




――これを書いている間に、予定された2件の仕事の原稿が届いてしまいました……。


ひとまず本を横に置き、仕事にとりかかります。