2026年4月4日

【読了】罪と罰

ようやくドストエフスキーの「罪と罰」を全巻読み終えました。


貧困・孤独・狂気の渦巻く大都会のかたすみに、「理想的な」殺人をたくらむ青年が住んでいた。酔いどれ役人との出会い、母からの重い手紙、馬が殺される悪夢。ディテールが、運命となって彼に押し寄せる!歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。日本をはじめ世界の文学に決定的な影響を与えたドストエフスキーの代表作のひとつ、ついに新訳刊行。(Amazon HPより)

最後まで終わりがどうなるのか、悲劇で終わるのかそれとも希望が持てる終わり方なのか、全く予想がつきませんでした。


犯行に及ぶまでのいびつな高揚感からの、犯行後の身を切られるような苦しみともがき、そして・・・と最後まで、ラスコーリニコフの一挙手一投足から目が離せませんでした。


ラスコーリニコフ以外の登場人物も、名脇役ばかり。


その名脇役たちの物語も丁寧に描かれていてそれがどうラスコーリニコフの物語と結び付くのかもみどころだったように思います。


ラスコーリニコフは、自分の信仰していた理想を実行した。けれどそれを実行した後にそれが間違っていたことに気づきつつも余計なプライドのせいで受け入れられず苦しんだ。


一方、神を信仰し神の教えを実践していたソーニャも苦しんでいたけれど、そこにはラスコーリニコフのとは違う、読者から見たらどこか崇高な苦しみのようにも描かれているようにも思いました。


その対比が興味深かったです。


ドストエフスキーやトルストイはもとより、音楽でもチャイコフスキー、ラフマニノフなどなど、ロシア文化や芸術になんとなく惹かれる部分があります。


Kindle Unlimitedでこんな本↓を見つけ、今朝読み始めたんですが、まだ第1章を読み終えただけなのに、すごく勉強になります。




あまりに勉強になるので、紙の本で買おうかと思うぐらい。この方が書かれたもう1冊の本も面白そうで、こちらは紙で買おうかなと思っています。


ロシアのことは世界史でもそんなにたくさん学ぶわけではないので、たくさんの見慣れないカタカナ、聞き慣れない人名、地名が出てきますが、文章全体としてはとても読みやすくてわかりやすいです。


これを読むと、ドストエフスキー文学の背景なんかも少しだけ理解が進むのかなと思いました。


なにはともあれ、「罪と罰」はまた読み直したいし、別の方の翻訳バージョンも読んでみたいし、いくら時間があっても足りないですね。


次は何を読もうか迷って、「白痴」を買いました。





今度は亀山さんの翻訳ではなく別の方のものです。


今、「暗夜行路」を読んでいるので、それが終わったら白痴を読もうかなと思っています。



0 件のコメント: