2025年5月12日

【読了】ひらがなでよめばわかる日本語

4月に読み終えた本の読了記録はこれで最後だと思います。


漢字を捨てて考えよう。日本人のこころが見えてくる。
目・鼻・歯も芽・花・葉も根っこはおなじ。 『万葉集』の権威がやさしく解説する「日本語」の魅力。

〈目・鼻・歯〉も〈芽・花・葉〉も、〈め・はな・は〉。
文字を〈書く〉のも頭を〈掻く〉のも〈かく〉。太陽も焚き火も〈ひ〉……
日本語はひらがなで考えると俄然面白くなる。漢字の影響を外すと日本語本来の形が見えてくる。
言葉がわかれば人間がわかる。日本人の心はこんなに豊かだったのかと驚く。
稀代の万葉学者が語る日本人の原点。『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』改題。 

 本文より

(自国を見つめるのに)必要なことは、基本の日本語に限定して、日本人の思考や感情を考えることから始めること、そして、その上に新たに加わってきた外国語によって、日本人の特性が拡がったり、変化したりした跡を確かめることです。
この書物は、そうした方針に沿って、基本の日本語を考察し、そのことで日本人の思考や感情の根本のところを見きわめようとしたものです。

(「この本を読む人のために」)Amazon HPより


おすすめ度
★★★★★

おすすめしたい方
・ことばに興味がある
・萬葉集や和歌に興味がある
・ひらがなについて知りたい


印象的だったのは、「ち」「み」「て」などのたった一音のひらがなにすら、今私たちが使っているようなことばよりももっともっと深い意味が込められていたという点です。


め、は、て、ち、け、など身体を指すことばには一音のものが多いですが、一音のことばは日本語のなかでも最も古く、かつ基本的なことばだそうです。


身体を指すことばに一音が多いのは、身体が人間にとって身近かつ重要なものだという認識のあらわれなのだろうと思いました。


この本を読んで、ひらがな1つ1つがなんだかとても愛おしく🥰感じました。


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