どんどんいきます。こちらは出口さんの著作よりもう少しカジュアルな雰囲気で読めました。
内容もおもしろくためになりました。
頭の中に“知性の地図”を描いてから2冊目、3冊目に進みたい!「筋トレ」に鍛え方の順番があるように、「読書」にも読む力をつけるための正しい順番があります。たとえば、いきなり『資本論』を読んでも、多くの人には難解で、最後まで読み切ることはできないでしょう。本来はその前に読むべき本があるのです。本を読んでも身につかない、十分に理解できない、という人は、「読書の順番」を間違えています。正しい順番で読めば、1冊の本から吸収できる知識・教養は倍増するはず。本書では、具体的に3ステップで読む順番を示します。「哲学」「科学」「歴史」などの分野別、ニーチェ、夏目漱石、太宰治などの人物別に分けて紹介します。(Amazon HPより)
本の読み方も含め、「読む順番」を指南する本です。
思想・哲学とか数学、宗教、歴史など、ジャンル別におすすめの本が読む順別に紹介されています。
ドストエフスキーや夏目漱石、太宰治の小説もステップ1~3までのおすすめの本が挙げられていました。
最後の「読む順番と同じくらい大切なこと」という章の「要約力と引用力」というのがとても勉強になりました。
相手に本のポイントを伝える際に必要なのが「要約力」で、本を理解し自分のものにするために必要な力だとありました。
「引用力」は著者の言葉を咀嚼して、自分自身を通すことで自分の体験に引きつけて実感を伴った自分の言葉にしていく力だそう。こちらは会話に説得力を持たせる際に必要な力ということです。
余談ですが、同じ章に「夏目漱石は本に書き込みをしていて、その効用をいろいろな人に説いていた」というお話があり、「へぇ~!」と思いました。
この本の著者の斎藤さんは「本は本であって、同時にノート」だと仰っていて余白にたくさん書き込みをされるそう。
こういう読書本を書かれる人は大体メモを取ったり本に書き込みされる方が多い印象なので、出口さんのほうが珍しいタイプかもしれません。
ちなみに私は基本的には付箋派で、ときどきフリクションのマーカーで線は引くけど本に書き込みはどちらかというとしたくない派です。いろいろ理由はありますが、単に気持ちの問題かな。
(令和7年年始からの合計3冊)
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