2025年5月28日

久々に本の校正のお仕事

副鼻腔炎による体調不良で週末あたりから嫌な予感がしていたのですが、月曜日に悪化して微熱と鼻水と頭痛と頭の重いのとでウンウンと苦しんでいました。


幸い午前中に少し横になる時間があったので休んで寝ていたらだいぶ良くなりました。


昨日まで鼻水も酷かったのですが、風邪による副鼻腔炎の鼻水には葛根湯が結構効くと聞いたので飲んだところ、今朝はすっかり良くなって鼻水も止まり驚き。


葛根湯が鼻水に効くなんて知らなかったけれど、ちゃんと説明に「鼻水」って書いてありました。肩凝りと風邪の引き始めに効くということしか知りませんでした。


まだ鼻の奥に痰(膿?)が残っているのを感じますが、体調自体はかなり回復。


副鼻腔炎で夜寝る時にうつ伏せや横向きのほうが寝やすくて変な寝方をしていたせいか、首筋が凝って頭痛が酷くて今もまだほんのり頭痛がしますが、こちらもだいぶ緩和しました。


今年に入って忙しいのが続いていたので、ついつい体調管理を疎かにしていたり、油断もしていたように思います。


またこれから気を付けよう……


ということで、もうすぐ5月も終わり。4月末から続いた繁忙期もあと2件の仕事でひとまず落ち着きそうで嬉しいです。


今日は朝イチで1件納品した後は急ぎの仕事がなかったのですごく久々にのんびりぼーっとリラックスできました。


それにしても、ずっと同じ内容の作業を1か月半毎日毎日やるのはさすがに苦痛で、結構ストレスでした。


そろそろ本の仕事がやりたい……と思っていた矢先!


お仕事の依頼が来ました!しかも私の好きな生物学に関連する内容らしい。納期も長めなのでありがたい。


楽しみです。


ぐだ~





2025年5月25日

この1週間のことなどなど

去年秋頃からお仕事を請けるようになったF社さんの繁忙期が4月末から始まって、次々と依頼が来る日々です。


これ以外の仕事もあり、特に先週と今週はいろいろ重なって本当に忙しくて大変でした。


F社さんのお仕事は月末まで続きますが、ひとまず週末は納品がないので仕事はしなければいけないもののホッとしています。まだあと数件月曜日朝までにやらなければいけないのですが……


先週は暑かったので窓を少し開けたまま寝ることも多かったのですが、半ばぐらいに喉が少し痛くなり、そこからまた副鼻腔炎がぶり返してしまいました。


前回ほどひどくないのですが、やっぱりだるくなって頭もぼーっとします。疲れもあるので仕事が捗りません。


ところで、ずっと前に長谷川博己のドラマ「雲の階段」の第1話を見てなかなか面白かったので全部見ようと思っていたのですが、2話目あたりからかなり話が重くなってきたり、女性陣も徐々になんだかホラーな感じ(?)になってきて、なんだか見るのが嫌になってしまいそのままにしていました。






が、どうも今週は先週の疲れと副鼻腔炎の症状であんまり仕事にも集中できなかったので、合間に2話目の続きから見始めました。


2、3話目あたりから、長谷川博己演じる島の無免許医三郎に、東京の大病院で自分の実力を試したいという野心が目覚め始めるのですが、そのあたりの長谷川博己の色気がすごくてくらくらしてしまいました(笑)。


その後、東京に出ていってからは普通にかっこいい感じで、途中からは話がだんだん面白くなって夢中で見ました。


三郎に執着する捨てられた恋人明子演じる稲森いずみも、復讐をするのかと思ったら……というところで、意外でした。


サスペンスや科捜研でいつもお世話に(?)なっている内藤剛さんも出ていました。


普段はほとんどドラマを見ませんが、好きな俳優さんが出ているとドラマも見るのが楽しいですね。


そして、結局「雲の階段」の小説も買ってしまいました。



4月末からほぼ缶詰状態で、幼馴染みが来たとき以外はほとんど引きこもっていたのですが、今月いっぱいでF社さんの仕事もほぼ終わる予定なのであと1週間がんばったら少し休憩して、お散歩に出かけたりいろいろ外出したいと思います。



幼馴染みと出かけた時は、GW中にもかかわらず、ほんとうに行くとこ行くとこ人が少なくてびっくりしました。


早稲田にある穴八幡宮にお礼参り&剝がれた御札を返しに行き、あとはとくにすることがなかったので、じゃあ早稲田大学にでも行く?ということになり、早稲田大学をちょっとぶらつき、それなら東大にも行きたいというので、早稲田から東大まで歩きました(結構歩いた!)。


次の日は、目黒寄生虫博物館に行きたいというので、目黒へ行って、そこからじゃあ慶應大学に行きたいというのでバスで1本で行けたので移動。


ちなみに寄生虫博物館は無料でこじんまりした施設でしたが、すごく興味深い博物館でした。GW中だったので、ここはさすがに少し人が多めでした。またゆっくり見に行きたいです。


慶應大学から少し歩くと東京タワーなのでそちら方面に行くと、さすがに芝公園や増上寺は人が(特に外国人が)多かったですが、それでもすごく混雑しているほどのことはなく、どこも快適に過ごせました。空港が一番混んでたかも!






2025年5月14日

【読了】言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか

今週は時間のかかる仕事がいくつか入っていましたが、月・火でかなり効率よく作業できたので、少し余裕が出てきました。うれしい🥰

4月にもう1冊読んでいたことを忘れていました。

■本書の内容■
日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。
なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは? ヒトとAIや動物の違いは?
言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。
鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。Amazon HPより


 おすすめ度

★★☆☆☆(?)

おすすめしたい方
・ことばに興味がある

オノマトペは言語なのかという視点から言語の本質を探っていく内容でした。

アマゾンのレビューが多くて評価も良かったので買って読んでみたのですが、最初のほうからオノマトペ論の解説がぎっしりで途中で挫折して飛ばし読みしてしまいました……。

忙しかった時の仕事の合間に読んだのでゆっくり読めなかった部分もありますが、論文的な内容で実験等の考察が多かったのでじっくり読まないと難しいなという印象でした。

すみません、飛ばし読みしてしまったのであんまり内容を覚えていなくて、、、ひとまず読了したとの記録のみです。



2025年5月13日

雑談

雑談という名の自分への戒めです💨


今週は2件大きめの仕事がありスケジュールがつめつめで、さらに昨日もう1件案件が来ましたが泣く泣くお断りしました。来月北海道旅行で1週間お休みすることもあり、できるだけ請けたかったので納期延長をお願いしたのですが駄目でした(涙)。


今とある文書の校閲をやっています。4月に1回目をやって今回が2回目なのですが、自分が拾いきれていなかった部分が修正されてきていたりして、結構凹んでいます。


副鼻腔炎でしんどかったときだったので……と言い訳したいですが、そうもいかないですよね😑


誤字脱字や表記ルールに沿っていないものはきちんと拾えていたのですが、図表が多数あってそれが本文中に(図1-1)などと入っていなければいけないのに、入っていなかったのを指摘できていなかったんです。


数章あって、他の章は図表番号がちゃんと入っていたので図表番号や本文中に入る位置が間違っていないかどうかはしっかり確認していたのに。


今やっている章はそもそもこの図表番号がほとんど入っていなくて気づきにくい盲点ではあるのですが、それでも他の章には入っていたので、あれ?と疑問を持ったり気づいて指摘を入れなければいけなかったのに💦


2回目の原稿にはしっかり入ってきたので、誰かが気付いて入れてくれたのだと思います。


年1回の仕事で、おそらく来年以降も継続的に頼まれると思うし(と願いたい)、この仕事に限らず、ほかの仕事でも同様のことは起きるかもしれないので気をつけなければ。


自分への戒めも込めた、愚痴のブログでした。


2025年5月12日

【読了】ひらがなでよめばわかる日本語

4月に読み終えた本の読了記録はこれで最後だと思います。


漢字を捨てて考えよう。日本人のこころが見えてくる。
目・鼻・歯も芽・花・葉も根っこはおなじ。 『万葉集』の権威がやさしく解説する「日本語」の魅力。

〈目・鼻・歯〉も〈芽・花・葉〉も、〈め・はな・は〉。
文字を〈書く〉のも頭を〈掻く〉のも〈かく〉。太陽も焚き火も〈ひ〉……
日本語はひらがなで考えると俄然面白くなる。漢字の影響を外すと日本語本来の形が見えてくる。
言葉がわかれば人間がわかる。日本人の心はこんなに豊かだったのかと驚く。
稀代の万葉学者が語る日本人の原点。『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』改題。 

 本文より

(自国を見つめるのに)必要なことは、基本の日本語に限定して、日本人の思考や感情を考えることから始めること、そして、その上に新たに加わってきた外国語によって、日本人の特性が拡がったり、変化したりした跡を確かめることです。
この書物は、そうした方針に沿って、基本の日本語を考察し、そのことで日本人の思考や感情の根本のところを見きわめようとしたものです。

(「この本を読む人のために」)Amazon HPより


おすすめ度
★★★★★

おすすめしたい方
・ことばに興味がある
・萬葉集や和歌に興味がある
・ひらがなについて知りたい


印象的だったのは、「ち」「み」「て」などのたった一音のひらがなにすら、今私たちが使っているようなことばよりももっともっと深い意味が込められていたという点です。


め、は、て、ち、け、など身体を指すことばには一音のものが多いですが、一音のことばは日本語のなかでも最も古く、かつ基本的なことばだそうです。


身体を指すことばに一音が多いのは、身体が人間にとって身近かつ重要なものだという認識のあらわれなのだろうと思いました。


この本を読んで、ひらがな1つ1つがなんだかとても愛おしく🥰感じました。


2025年5月11日

なんと!巻き舌ができるようになりました!

来週の仕事がハードスケジュールなので、明日少しでも休みたいと思い、今日だいぶ頑張って仕事したらこんな時間(0時半)💦


さて、私のブログを昔から見てくださっている人は、私が巻き舌ができないことをご存じだと思います。


スペイン語を勉強していた頃に巻き舌ができるようになりたいとブログで何度か書いたことがありますが、結局できるようにならないままスペイン語の勉強も頓挫してしまいました。


その後、ギターの先生のボイトレレッスンを受けるようになってから舌の、特に奥の硬さを指摘されていました。


巻き舌ができるかと聞かれてできないと答えると、舌の奥が硬いからだと言われました。


舌を柔らかく動かせるようになると、声が出しやすくなり歌も上達するようです。


ボイトレレッスンのおかげで最近はだいぶ舌も柔らかくなってきて、1秒程度ですが巻き舌ができるようになっていました。


昨日たまたまこの↓動画がおすすめか何かに上がってきて見てみたところ、巻き舌の動画もあるとのことでそちらも見てみました。





動画を見ながら、まずは巻き舌ではなく「プルルル……」と言いながら舌先の動きを確認してから巻き舌をしてみたら……


なんと!巻き舌が1秒以上できるように!


そして仕事をしながらトルルルと巻き舌を練習していたら、とうとう継続してできるようになりました!


1秒ぐらいしかできなかったときは、まださすがに「少しできるようになりました」レベルでしたが、今はもう巻き舌ができると言っていいレベルだと思います!


感激っ😭


巻き舌は運動神経と同じようなもので、人によってできるできないがあるんだとずっと思っていて諦めていたのですが、そうではなく、ただ単に舌の奥を固める癖があっただけのことでした。


時間はかかりましたが、少しずつその癖を改善していって、ようやく巻き舌ができるようになりました。


ちなみに、6種のトレーニングの中にあった「タンツイスト」、最初はできなかったのですが、こちらも↓の動画を見て練習したらすぐできるようになりました!



まだ自由自在に動かすことはできませんが、調子が良ければリズミカルに左右にツイストすることができます。


舌の硬さやら諸々ボイトレで指摘されてきたので、巻き舌だけでなくタンツイストもできるくらい舌が柔らかくなったことが嬉しすぎます。


来週のレッスンで歌を歌うときに何か変化があるかな……。楽しみです。


まぁそうすぐには変化は出ないのかもしれませんが、6種のトレーニングを日課にしてみようと思います。


ギターはだいぶうまくなったと自分で思うのですが、歌は苦手なのでまだまだ。今より少しだけでもうまくなれるように、ボイトレや舌トレの練習を続けたいと思います。


話す声も年とともに低くなってきたので、少しでもハリのある声を保てるようになるといいなと思います😊





2025年5月9日

独学でソロギターも始めてみます

ボサノバギターが自分でもだいぶ上達してきたなと思えるようになり、ますます練習が楽しくなってきたのですが、ボサノバ以外の曲もときどき弾きたいなと思うことがあります。


元々クラシックをずっとやっていたのでクラシックギターにも興味があるのですが、まずはポップスをいろいろと弾けるようになったらなと思い、Youtubeを見ながらソロギターを始めてみることにしました。


あと、ソロギターだけではなくポップスの弾き語りも練習してみようと思っています。


やっぱりまずは、『ティファニーで朝食を』でオードリー・ヘップバーンが弾き語りをしていた「ムーン・リバー」をソロギター&弾き語りできるようになりたいです。



ソロギターはこちらで練習を始めました。この先生のチャンネルは分かりやすくていいです。




弾き語りはコード表をネットで入手したりしてときどきやってみたりしますが、ソロギターはさすがに動画レッスンを見ながらでないと難しい。


ボサノバギターの弾き語りでは左手はコードを和音で弾くことが多いのですが、ソロギターは爪弾かなければいけないので、右手も左手も大忙し。


右手と左手が全く違う動きをするので思うように指が動きませんが、頑張って指を動かしていると脳が活性化しているのを感じます(笑)。ボケ防止によさそうです。


↓この曲もずっとソロギターで弾いてみたかった曲。


↓これはソロと弾き語りで弾きたい。


まだ全然コードが覚えられないので、こちらの動画はコードだけでなく押さえ方も画面上に出ているのはありがたいです。




ひとまず、①ムーンリバー(ソロ)、②ムーンリバー(弾き語り)、③いのちの歌(弾き語り)、④青春の輝き(ソロ)みたいな感じで、間に易しい曲を練習がてら挟みながらやっていきたいと思います。


歌は恥ずかしいのでなかなか勇気が出ませんが、ソロギターはうまくなったらこのブログで動画を上げれるようになりたいなと思います!




2025年5月8日

次のギターの曲

 忙しいながらも、なんとかギター&歌の練習に励んでいます。


ようやくだいぶ速く演奏できるようになってきて、そろそろ「Chega de Saudade」もいい感じで演奏できるかも、なんて思えるようになってきました。


そこで、次は少しテンポのいい曲を選んでみました。好きな曲です。



Djavanが歌っているのも素敵。


こんなふうに歌えたらいいけれど……。







One Driveぅぅぅ

4月後半から始まった繁忙期も半分ぐらい過ぎました(会社はZ社としておきます)。


来週は別の仕事も入っているのですが(M社としておきます)、Z社の仕事も繁忙期後半に入ってきたからか量が多くなってきて、来週を無事乗り切ることができるのか不安です。


今朝はパソコンのOne Driveが不穏な動きをして、昨日8割方終えて今朝やろうと思っていた仕事のファイルが変なことになってものすごく焦りました。


朝パソコンを開いたときにOne Driveの設定画面ぽいのが出てきたのですが、何かの確認かと思ってあまり深く考えずにOKか何かを押したら、デスクトップのアイコンが全部コピーされて画面がアイコンでいっぱいになってしまいました💦


さらに最近ワードの調子も悪くてすぐ落ちるし、、、


お昼に納品だったので仕上げることができるのかドキドキして、久々にパソコンの不具合にイライラさせられた朝でした。すごく心臓がドキドキしたので疲れました……。


デスクトップは自動的にOne Driveに保存・同期されるようになっているみたいなのですが、同期しないようにしていても、今朝のようにちょくちょく設定に関するメッセージが出て変にかまうと設定が変わってしまいます。


本当はデスクトップもローカル直下にしたいのだけど、いろいろ手順が面倒くさい……。


仕事が何もない時だったらいいけれど、今日みたいに半分終えて……というところでそういう画面が出てきて何も考えずにクリックすると、えらいことになります。


割と心配性なのとトラブルが起きるかもしれないということをいつも想定して仕事をしているので、できるだけ作業を分割せずに一気にやれる時は一気にやっています。


手書き校正はパソコン作業が少ないので分割してやってもそんなに心配はないのですが、今やっているこのZ社のお仕事は、ワード上のコメント機能を使って作業するし、夜にワード原稿が送られてきて翌日の午前中締め切りのことが多くて。


そうなると余裕を持っておきたいので夜に作業をできるだけ進めるのですが、その日の夜には終われないことも多くてどうしても作業が分割されてしまうので、今朝みたいなことが起きるとほんとストレスです。


今日もそんな感じの夜を過ごしています。


本当は夜はゆっくりしたいのだけどなぁ😭。夜ゆっくり過ごす時間が何より好きなのに……。ここのところ、寝る直前まで仕事をしていて全然夜の楽しい時間が過ごせていません。。。


ひとまず5月いっぱいまでの辛抱です😓


2025年5月7日

【読了】なぜ私たちは存在するのか ウイルスがつなぐ生物の世界

4月中に読み終えた本がまだ数冊あるので、4月分の読了記録が続きます。

 

ウイルス学者は、ウイルスを作り出すことができます。
感染細胞から、ウイルスのタンパク質の設計図が書いてあるDNAをとってきて、それをプラスミドという大腸菌内の環状DNAに入れて増殖させるのです。あくまで物質であるDNA(デオキシリボ核酸)を、「生命の場」である細胞に入れてやると、ウイルスとなる。まるで生物と物質の境界を行き来するような実験です。ウイルスは、私たちがもっている生命観からはみ出てしまうような存在なのですが、本当に例外的なのでしょうか?
さらにウイルスは、ある動物のDNAを、別種の動物のDNAに運ぶことがあります。レトロウイルスはまさに現在進行形で、コアラのゲノムに入り込んで、そのDNAを変えようとしています。一方、人間の腸内には約1000種、100兆個から1000兆個もの細菌が住んでいます。このような例を考えると、生物の世界は「種」あるいは「個体」が独立した世界なのではなく、全体で「生命の場」というものをつくりあげ、私たちは関係性の中で生きているといえるのではないでしょうか。 本書は、「生命には場が必要であり、実は全体で一つ」「ウイルスが生命をつないでいて、生命の場を提供している」「個という概念をもつことは生物学的に正しいのか」といったテーマについて、ウイルス学者の視点から考えます。Amazon HPより

おすすめ度
★★★★☆

おすすめしたい方
・ウイルス学に興味がある
・学生時代に生物の科目が好きだった(または今学生で生物の科目が好き)
・生命について、理系的な観点から考えてみたい
・コロナのパンデミックについて考えてみたい

多くのレビューにも書かれているように専門用語は難しかったですが、そこは理解しようとしても先に進まないのであまり深く考えずに読みました。

ウイルスとは何かという話から始まり、突き詰めて考えれば考えるほど、結局のところ「生命とは何か」という疑問に行き着く。

生物の進化にウイルスがどう寄与しているか、とても丁寧に解説されていると思いました。そして詰まるところ、私たちはウイルスがいないと生きていけないという事実も、知ってはいたけれど改めて実感しました。

やや難しい内容ではありましたが、この手の本で易しく解説するのは逆に難しいのではないのかと思います。

専門的な内容について知ることも好きですが、養老孟司さんの本然り、学者の方がどういう「生命観」を持っていらっしゃるのか、それはどう導かれて得られたものなのかを垣間見れるのがこの手の本の私が好きな点です。

この本もしっかりその流れが描かれていて興味深く読むことができました。



【読了】門

GWも終わってまた通常運転の日々ですね。5日は立夏でしたが、これから夏に向けていい季節になっていくのでアクティブに動いていけたらなと思います。


GWは山口から幼馴染みが遊びに来ていて楽しく過ごせました。都心をぶらぶらしたのでまた東京散歩の様子も書こうと思います。


ひとまず今日もこれから仕事ですが、読んだ本の記録が溜まってきたので少しずつ投稿します。


略奪婚の先に幸せはあるのか――。
たまたま知った、親友のその後。果して宗助は、彼と会うのか避けるのか。
『三四郎』『それから』より続く、漱石前期三部作最終章。

親友の安井を裏切り、その妻であった御米(およね)と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。
『三四郎』『それから』に続く三部作。用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。
Amazon HPより


おすすめ度
★★★★☆

おすすめしたい方

・夏目漱石の有名作品を数作読んだことがある

主人公の宗助と、友人から奪って結婚した妻の御米のひっそりとした暮らしを淡々と綴った小説です。


この二人にどんな背景があったのだろうと思わせるような距離感を淡々とした日々を描くことで表現しながらも、なかなか過去のことを明かさない、読者の想像をかき立てるなんと巧みな構成なのだろうと思いながら読み進めました。


結局二人の過去が明かされたのは、最後に近づいた後半部分。しかも数ページあるかないか。詳細は語らず、ここでもどうなって友人から御米を奪うことになったのか、はっきり分からないままでした。


そして、禅寺の門をくぐって宗助はどうなったのか……。ここも想像していた結末とは全然違っていました。


淡々としていて大人のアンニュイな雰囲気が漂う物語でしたが、個人的には好きな作品でした。若い頃に読んでいたらつまらないと思っていたかもしれません。


淡々としているのに、次へ次へと読み進めたくなる、不思議な作品でした。