2023年3月31日

【令和5年・読書記録】3月に読んだ本(10冊)

今月読了した本はこちら。

今月は忙しいなかでも予想以上にたくさんの本が読めました。本当にあの速読講座のおかげです!

能の本は古語の文章もあってその部分はゆっくり、現代語の部分は速読気味にと、緩急を付けて読めるようになりました。

そして最近の密かなる憧れは、毎月本屋さんに行って読みたい本を10冊ぐらい一気に買って読むということ。いや、10冊だったら持って帰るの重いか…でも本を本屋さんで一気買いしたいです。



井原西鶴の盲目の娘あおいの目線から見た
父西鶴の生き方、父との暮らし、その中での心の変化などを
日常の出来事を通して描いた小説。
父親の思いを知ったあおいのその後の変化は自分と似ていて共感しました。
普段江戸の時代小説をよく読むので舞台が大坂というのも新鮮でした。


著者が江戸時代にタイムトリップして江戸の街を案内する本。
ずっと江戸にいるわけじゃなくて、
ちょいちょいタイムトリップしている設定がなんだか楽しい。
ちょっと江戸のあそこに行きたいな…と思い立ったらすぐ行けるといいのにな。
 

少し難しかったけれど、ものの見方考え方の選択肢を1つ増やしてくれた1冊。
この本こそ数回読んで理解を深めたいなと思いました。
表紙の絵が素敵です。


世阿弥の作品を通して彼の人生や哲学に触れながら
能の歴史や知識を解説された本。
初心者向けというよりはちょっと能のことを知っている人向けかも。


薄い本で書いてあることもシンプルなだけに伝えたいことも明確で力強い。
ネタバレですが、結論は「とにかく味噌汁!」。
これを読んでからできるだけお味噌汁を毎日飲むようにしています。


これはとにかく面白かった!
絵を描くのが苦手で絵画鑑賞も
直感的にいいか悪い、好きか嫌いかという視点しか持っていませんでしたが
音楽なら分かる私は、絵の中に音楽を感じればいいんだと気づきました。
70を過ぎてなお意欲的に各地を歩き回り絵を描き続けた北斎の人生も
目標にしたいなと思いました。


岡田斗司夫さんのHPから無料で読める本。
1995年に書かれた本とは思えないほど今のことを言い当てている。
以前岡田さんが動画の中で、数十年数百年の歴史ではなく
人類の歴史が始まったところから振り返れば
未来の予測などそんなに難しいことではないと言っていたのが印象的でした。
ただし、視座高く物事を見ると(数千年単位で歴史を見るとか)
視座の低い(数十年数百年単位で見る)足下のことがよく分からなくなるという話も
納得しました(こちらも動画の中での話)。


Amazon primeのお試し期間に登録したので無料で読めた本。
大学に入ってSF研究会に入った岡田さん。
周りの優秀なSF読者が物事を頭の中で記憶したり整理できるところを
自分はそれができないからこつこつメモをしているうちに
全てのことを覚えていられない優秀な方々から
いつしか頼られるようになっていったとか。
その話を読んで「うんうん、やっぱりこつこつが勝つ!」と
こつこつ人間の私は激しくうなずきました(笑)
どんなに無駄と思えることでも、いつしかそれらがカチカチカチと
1つにつながる瞬間が来るという話も良かった。
動画もあります。本とほぼ同じ内容です。

 


こちらもAmazon primeより。
厳しいプロの道を歩まなくとも
クリエイターとして楽しく人生を送る方法や
自由にクリエイティブなことを楽しむ生き方を提案した本。
キーワードは「ちょこっと楽しくクリエイター」。
自分にはクリエイティブな才能はないと思っている人にもおすすめです。


さすが直木賞受賞作だけあって、読み応えあり。
「恋情」に焦点を当てた書評が多かったけれど
私はそれに加えて、登場人物それぞれの人生が巧みにほどよく描かれている感じがして
人の人生の多様さと儚さが心に沁みました。
そして最後のエピソードが一番心にぐっと来た。
和歌に思いを込めて読み交わす文化がまた来てほしいとも思いました。


(年末年始からの合計19冊)


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