2023年7月9日

【令和5年・鑑賞記録】すみだクラシックへの扉 #16/村治佳織(ギター)

韓国語翻訳の仕事を納品し無事問題なく終わったので、金曜日の午後はこちらのコンサートに行きました。平日の日中&墨田区という土地柄もあってか、お客さんのほぼ8~9割はご年配の方々でした。



指揮者のジョゼ・ソアーレスさんがブラジルの方ということもあり、選曲はラテンクラッシックな感じ。

ギターの先生によく言われるのですが、ブラジル音楽の拍子の取り方は日本人が慣れている西洋のものとはかなり違っているとのこと。

1曲目のヴィラ・ロボス(ブラジル)の曲も近代ものだからとは言え、確かに聞きながら拍子をどう取っていいのか分からず、短い曲だったこともあり、お、お、お、、、という間に終わってしまいました。

新日本フィルの皆さんもプロとはいえ、音的には結構苦戦していたように感じました。

村治佳織さんのギターでのロドリーゴの「アランフェス協奏曲」は、大ホールの後ろのほうの席ではちょっとギターとオケのバランスがいまいちな印象でした。ギターがもう少し聞こえる前のほうの席にすれば良かったとちょっと後悔。

ちなみに村治さんの衣装がかわいかったです。


村治さんのアンコールはBee Geesの「How Deep Is Your Love(愛はきらめきの中に)」。ご年配のお客さんに合わせての選曲なのかもしれませんが、しっとりしていて皆さん聴き惚れていました。私も好きな曲だし素敵な演奏だったので何枚も動画載せておきます。






やはりソロだとギターの音だけがホールに響いてとても心地良かったです。今度は村治さんのソロリサイタルも聴きに行きたい。

ボサノバの弾き語りでは基本的にギターは伴奏のみで、こういうふうにソロギターも弾けるようになったらいいなと思うので時々自分で練習したりもしますが、なかなか難しいです。。。

後半はヒナステラというアルゼンチンの作曲家のバレエ音楽とビゼーの「アルルの女」。

ヒナステラはピアソラの師匠だそうで、ピアソラの曲は私も何曲かピアノで弾いたことがあったのでメロディー的には耳に馴染みました。同じ南米でもブラジルとアルゼンチンでは全然音楽の雰囲気が違うんだと感じました。

そして最後にビゼー。やはりこれが一番日本人の耳に聞き慣れた拍子感なのかなと思わされるくらい、新日本フィルの演奏が素敵でした。

聞き慣れて心地よい音楽だったのとちょっと疲れていて目を瞑って聞いていたせいか、半分寝ていて半分起きているみたいな不思議な感覚に襲われ、終わった後も帰りもぽーっとしていました。非日常感も相まってか脳が休まってちょうどよかった!

また何かいいコンサートがあるか探してみて折を見て行ってみたいと思います。

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