2024年1月13日

【読了】はじめての文学講義

実際にあった講義を文字おこししたもので、ジュニア文庫ということもあり、とても読みやすくあっという間に読めました。


読むことを楽しむにはどんな方法があるの? 魅力的な文章を書くにはどうしたらいいんだろう? その両面から文学の面白さ,深さを構造的に探っていく.太宰治をはじめ多様な文学作品をテキストに読むコツ,書くコツ,味わうコツを独特の視点で指南する.渋谷教育学園渋谷中学・高校での「文学講義」をまとめた一冊.(岩波書店HPより)

太宰治の「富岳百景」に出てくる”富士には月見草がよく似合う”という一節を例に「イメージの喚起」について解説したお話や、ある言葉とある言葉の間に関係性がなく、距離がある場合に、人間はその2つをどうにか結びつけようと思考が働きそこに物語が生まれるという「ファンタジーの二項式」のお話など、文学を楽しむための秘訣が易しい言葉で説明されていました。より深い読書体験へ誘ってくれるような、とてもすばらしい本でした。

生徒さんの質問に対して「書くコツ」についてもいろいろな技法を説明してくださっていますが、読む人にとっても「なるほど、この一文があるからこのシーンにリアリティが生まれているんだ」などといった楽しみ方もできて、読書がより楽しくなる視点が学べるなと思いました。


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