2024年1月30日

【読了】旅をする木

300ページ弱の小説の校正がほぼ終わり、ちょっとほっと一息。午後から別の仕事がありますが、それはすぐ終わるものなので今日1日をのんびり過ごしたいです。


ですが、、、帰省前日に卵を入れたお好み焼き&妹の手作りクレープ(卵入り)を食べたからなのか、数日前からアレルギーがひどくて目の周りや顔の一部が荒れていて涙でしみるし、眠気がひどいし、体調がいまいちです。


やっぱり家で卵を使う料理は火加減が甘いからか、アレルギーもひどい気がします。。。


それはともかく、明日から、12月から携わっている300ページ超の書籍の三校目(+α)の作業がまた始まる予定で、分量の割に納期が短いので戦々恐々としています。今日しっかり体を休めておかないと!


さて、お正月前から少しずつ読んでいた本をようやく読み終えました。


あの頃、ぼくの頭の中は確かにアラスカのことでいっぱいでした。まるで熱病に浮かされたかのようにアラスカへ行くことしか考えていませんでした――。広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年、26歳でアラスカに初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々が続いた。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や、開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせとなった生活。それらを静かでかつ味わい深い言葉で綴った。
「新しい旅」「春の知らせ」「オオカミ」「海流」「白夜」「トーテムポールを探して」「キスカ」「カリブーのスープ」「エスキモー・オリンピック」「夜間飛行」など、33編を収録。(Amazonページより)

44歳のときにテレビ番組『どうぶつ奇想天外!』の撮影のために訪れたカムチャッカでヒグマに襲われて亡くなった写真家、星野道夫さんのエッセイです。


とても美しい言葉で紡がれた、星野さんの感性溢れる文章に心打たれます。アラスカでの経験や暮らし、出会った人々などの話が鏤められています。アラスカの景色のように静かで雄大な文章だと感じました。ほかの人には真似できない、とても素敵な文章だと思います。


私はこういう、人の住まないような大自然へ赴く写真家や冒険家の方が、実はあまり好きではありません。どんなに素敵な写真、素敵なエッセイでも、やっぱり自然の中には「人が住む領域」と「動物が住む領域」があるとどこかで思っているからです。里山にイノシシやクマなどがおりてきたら撃ち殺す。でも人間は動物の住む領域に行きたい、見てみたいという欲が抑えきれず踏み込んでいく。動物も自然も人間に対して寛容になのか、そもそも相手にしていないのか、何らかの事故に遭わない限り、通常は拒まれません。


その点は、星野さんもこのエッセイの中で葛藤されている心の内を明かしておられました。でも…葛藤しても、「でも見てみたい」なんですよね…。人間の「やりたい」という欲ってほんと果てしない…


とても素敵な文章の数々で、今まで読んだ本の中でも一際目立って美しい文章だと感じましたが、やっぱりどこかでもやもやの残る本でした。。。


まあ、私の個人的な考えに基づくもやもやなので、それがなければ素晴らしい本だと思いますし、アラスカの雄大さに包まれる感じがする、優しい文章でした。星野さんの人柄が伝わってくる心温まるエッセイでした。

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