ので、まだ月火あるからいっかーと仕事をする気になれずのんびりぼーっとしつつ本を読んでいました。
この本は、杉浦さんの一番弟子と自認(?)する北方謙三さんをはじめ、これまた二番弟子と自称する宮部みゆきさんほか、いろいろな方とに対談を通して江戸について語るというものです。
杉浦日向子さんの本は好きでたくさん持っているし今までも結構読んでいますが、これが今まで読んだ中では一番衝撃的だったかも…
でも本当に面白かった。杉浦さんの著書は本当にすごい知識量でどれも奥深く、温かい目線で語られる江戸の様子がすごく身近に感じられます。
が、さすがに今回のは結構「え…」という話も多く、「いやぁ江戸って…」と何も言えなくなるくらい引いた😅と同時に、やっぱり昔の話を読む時に今の常識の目線で見ちゃいけないなぁとしみじみ思いました。
それにしても、江戸って本当に異界だなと思いました。まぁ、とあることに関してシーボルトもえっ…と思ったというお話があったので、江戸だけでなく地方都市もある程度似たような文化は形成されていたんだなとは思いましたが、それにしても江戸は本当に異質な感じ。世界の中でもこんな都市は今も今までもないんじゃないかと思うくらい、どうしたらそうなるのだろうか…という、摩訶不思議な感じ😂
性に奔放すぎる女性たちの姿も衝撃でした!読書メーターの感想に「Sex and the City」は江戸を舞台にしても作れるかも…というのがありましたが、いやいやSex and the Cityどころじゃないです(笑)。
時代小説や時代劇の時代考証の話も校正者としては面白かった。いい意味で池波正太郎は上手に嘘をつく天才、みたいな話があったけれど、いやいや、この江戸時代の日常を現代ではありのままに描けないでしょうと思いました。
やけにモテにこだわる北方さんがちょっぴりウザく感じつつ、1990年代だもんなぁと思ったり。
この本を読んでいたら、なんか江戸も窮屈な感じもするし、いややっぱり自由なのか、いやどうなのか…といろいろ思いを巡らせてちょっと疲れました(笑)。
本当にさらっと読めるのに含蓄に富むとても深くて読み応えのある本でした。
杉浦さんは早く亡くなられているので、本当に残念。もっともっと江戸について研究していただきたかったなぁと思います😢
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