2023年4月21日

【読了】お江戸風流さんぽ道

〈 書籍の内容 (小学館HPより)〉
粋(スイ)の上方、粋(イキ)の江戸。吸ったら吐き出す江戸の「いき」。情もお金も溜め込まない気風のよさを身上に、ファッション、グルメ、長屋暮らしに色に恋。江戸の庶民の息づかいを生き生きと今に伝える江戸案内。初詣に始まり桜見、花火などの行事、大相撲などの娯楽、そして生活や町の様子を概説する第1部と、浮世絵や古地図を参照しながら4回にわたって行った「講義録」を収録した第2部からなる、杉浦版「江戸入門書」の決定版!

前回の「江戸塾」は対談だったのでざっくばらんな感じでしたが、こちらはもっと細かいテーマに分けて語られています。


「江戸塾」を読んで、江戸って異界だわ・・・と心底思ったのですが、こちらの本を読んでなんとなくその理由が分かりました。

当時の江戸の下町というのは「城下(しろした)の町」=お城のすぐ近くにある商業地、町人地のことで、神田、日本橋、銀座、新橋辺りの細長い一帯のことを指すのだそうです。

これは当時の江戸の約2割程度の面積で、この狭い所に江戸の人口の約半分が住んでいたという、超人口過密地帯。

当初からそんなに人口密集地ではなかったにしても、そんな所で200年近くいわゆる庶民の営みが続けば、人間の情、欲、愛憎その他諸々の渦まく異世界になるわなぁと思いました。

それ以外の8割が武家地、寺社地でそこに残りの半分の人が住んでいたわけで、江戸と言っても文化が全く違う地域が存在しそれが絶妙に混ざり合う、そんな土地であり時代だったんだろうなぁ。


いろいろ興味深すぎて語り尽くせないほど好奇心をそそる内容でしたが(付箋だらけになったし!)、簡単に内容を表すなら「How to live in Edo」「How to be an Edokko」といったところでしょうか(笑)。江戸の下町での処世術が学べる本だなぁと思いました!

目次で大体のテーマが分かります。




第二部のテレビ番組の内容をまとめた「ぶらり江戸学」が、杉浦さんの講義を生で聴いているような臨場感があり、とても面白かったです。


江戸の風俗については、杉浦さんの本を数冊読んでだいぶ分かりました。次に興味があるのが、江戸の都市計画、土木工事などについてです。こちらもいくつか読みたい本を見つけたので折を見て読んでみたいと思います。


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